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ぷりこ
ワンコ先生
この記事に書かれていること
犬が「飼い主さんが出かけると吠える理由」は?
飼い主さんが出かけようとすると吠えたり、1人にされると吠え続けるなど、留守番中だけ問題行動を起こす心の病気を分離不安と言います。
犬は室内で飼うことが推奨されるようになったこともあり、昔よりも犬と飼い主さんの距離が近くなり、一緒にいる時間が長くなったことによって起こる、現代社会で非常に増えている病気です。
「出かけると吠える」という特徴がある病気なので、ご自分の愛犬も分離不安なのでは?と疑われる飼い主さんも多いですが、出かけると吠えるのが心の病気になっていると決めてしまうのは少し早いかもしれません。
あとで分離不安についても詳しくご紹介しますが、飼い主さんが出かけると吠えるというのは他にも理由が考えられます。
- しつけや社会化が不十分である
- 成長の過程で吠えやすい時期である
- 帰ってくるのか不安に思っている
- 出かける前と後のギャップがつらい
それぞれの理由と対処法については後ほど解説をさせていただきますが、まずは留守番で吠えないために必要であり必ずやっておかないといけないことがあります。
出かけると吠える犬に必然の対処法
- 主従関係を強化する
- 留守番の練習をする
- 出かける前に運動させる
ご存知だと思いますが、犬は群れで生活をしてきましたし、人間と暮らすようになってからも人の役に立ちながら一緒に生活をしていました。
一部には独立心が強いことが求められた犬もいますので全てではありませんが、基本的に犬は一人ぼっちにされるのが苦手な動物です。
いかに愛犬にストレスを与えずに落ち着いていられる環境にできるかによって、吠えるかどうかが決まるとも言えるので、最低限必要な対処ですから一つ一つ見ていきたいと思います。
主従関係を強化する
主従関係という言葉を使いましたが、間違えた使われ方をしていたり誤解を受けることが多い言葉でもあるんですね。
犬は一緒にいる相手に順位付けをするというところから、自分を含めて飼い主さんや家族全員に順位をつけると考えられていました。
だから、犬よりも下の順位にならないように厳しくしつけるとかご飯は犬を一番最後に食べさせるという考え方がありましたが、現在では世界的にそのような考えではなくなっています。
順位よりも、飼い主さんとの関係が大切で、飼い主さんに守ってもらえる・飼い主さんに従っていれば安心していられると犬に信頼されるかどうかによって行動が変わります。
ですから、上下関係ではなく信頼関係を築くことが正しい主従関係を築くことなんですね。
例えば、飼い主さんが正しい行動を犬に教えないで、ただただかわいがるだけで甘やかしていると、犬は飼い主さんのことを大好きになるかもしれませんが、精神的に飼い主さんに依存するようになります。
飼い主さんにものすごく愛着を感じますが、1人になったときにどうすればよいのかわからなくなり、心が非常に不安定になってしまいます。
でも、正しい行動を教えてもらえている犬は、飼い主さんに褒めてもらいながら色々なことができるようになるので自信もつきますし、自分で考えて行動をすることができるので一人になったとしても落ち着いていられます。
主従関係が築けている犬は、飼い主さんと一緒にいる時はいつでも指示に従えるように関心を飼い主さんに向けているので、むしろお留守番は1人でゆっくりと待機できる時間として使えます。
飼い主さんと犬との距離というのは、間違って依存心を高めると犬を不安にするので大きなストレスにしてしまいますが、適切な距離感を保つことで安心していられる環境にしてあげることができます。
それじゃどうすれば犬との間に主従関係を築けるのかというと、主従関係を築くことを目的としているトレーニングをしたり、犬を正しく理解して接することで正しく築くことができます。
簡単に言ってしまうと、正しいしつけの方法を知って実践してもらうことが犬と主従関係を築く最短の方法になります。
育犬しつけ本などもありますが、文字だけで書かれたものを実践するのは実際は難しい部分があります。
具体的な力の入れ方だったり、暴れたときやうまくできない時のコツだったリ、実際の体勢を見ないと同じ行動をすることが実際困難なことが多々あります。
できればしつけ教室に通って習ってもらいたいですが、しつけ教室にもデメリットがあって、
- しつけ教室に通わなければいけない
- 一定の時間を確保する必要がある
- 金額も高額になる
- 家族全員でしつけ教室に通うことが困難
- 犬を理解するための講習がついていない
- 他の参加者と同じスピードでついていかないといけない
- 家で実践しようとしてもうまくできない
- 自己流になりがち
私は今まで他のサイトでたくさんの愛犬相談を受けてきましたが、しつけを見直された方が良いと感じた相談者の方にはイヌバーシティというしつけ教材をお勧めしてきました。
他のしつけ教材はおすすめできる内容のものが全く無かったのですが、
- 犬を理解するための講習も充実している
- 実践しながら解説がされているのでわかりやすい
- しつけができていない犬で実践してくれているのでコツがわかる
- 主従関係を築きやすいトレーニング方法である
- 何度も見直せるので自己流にならない
- 自分の好きな時間やすきま時間に視聴できる
- 家族全員で見れるのでしつけが統一できる
もし、少しでもご興味を持たれたら、ご紹介した多くの方から非常に喜ばれているので一度下の記事をご覧いただければと思います。
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正しいしつけの方法を知っていないと、飼い主として一貫した態度で自信を持って犬を教え導くことがむずかしいと思います。
もちろんイヌバーシティの方法じゃなくても良いですが、今の状態ではまだ愛犬との主従関係は強いと言えないので、ご存知のしつけ方法でしっかりと主従関係を築くことを優先的に行っていただきたいと思います。
クレートトレーニングと「待て」は特にしっかりやっておいてもらいたいトレーニングです。
クレートでゆっくり休めることと、待つという概念を犬が知るのは、落ち着いてお留守番するのに必須事項です。
クレートトレーニングや待ての実際のトレーニング方法も、実践解説を見ることができると飼い主さんもやりやすいですし、間違えていないという自信を持ってトレーニングをすることができます。
特に、クレートに入って休む習慣がない犬は、クレートに入りたがらなかったり、クレートに入れられることで吠えてしまうこともあります。
トレーニング全般で言えることですが、最初は犬に認知をしてもらうためにフードなどを使うと犬もわかりやすいので良いのですが、いずれはフードを使わなくてもできるようにしないといけません。
このフードをあげなくてもできるタイミングというのも、けっこう難しいところなので、そういう意味でも実践動画を見れるとコツがわかってスムーズにできるようになるのでおすすめです。
このようなトレーニングを通して、あなたが出かけても吠えなくて済むよう、主従関係をしっかり強化して落ち着いた犬にしてあげられるように励んでもらえればと思います。
留守番の練習をする
私たち人間は出かけても帰ってくることは当たり前なので気づきにくいですが、犬は飼い主さんが出かけて一人にされると帰ってくるという確信が持てなくてとても不安になります。
全くお留守番の練習をしていない犬をいきなり一人置いて出かけたら、不安になるのは当然なので飼い主さんを呼ぶために吠えるのは仕方ないことだと思います。
これは子犬でも成犬でも同じで、1人でお留守番をさせることも出てくる事を考え早いうちからお留守番の練習をして慣れさせてあげることが望ましいです。
お留守番練習で一番気をつけなくてはいけないことは、犬が吠える前に戻ることで、吠え始めたら戻ってはいけなくなります。
というのも、吠えてから飼い主さんが戻ると「呼べば飼い主さんが来てくれる」と犬が学習してしまうので、出かけると吠えることを悪化させてしまうことになります。
最初のうちは、30秒とカ1分などの短い時間で吠える前に戻ることを意識して練習をしていき、徐々に時間を伸ばすようにしてください。
お出かけすると見せかけてすぐに戻る練習をしていくと、飼い主さんはいなくなっても必ず帰ってくると学習することができるので、飼い主さんのお出かけに大きな不安を感じなくなります。
出かける前に運動させる
飼い主さんが出かける前に愛犬に運動をさせて動きたいという欲求を満たしてストレス解消しておくと吠えることなくゆっくり休んでいられる環境にしやすいです。
お散歩に連れて行くなどの体力を使う運動も良いのですが、豊富な運動量を必要とする犬種やエネルギッシュな犬だとつかれるまで運動させるというのは難しいこともあるでしょう。
その時は犬の本能を満たすことと頭や鼻を使った遊びをすると短時間でも満足感を与えてあげられます。
本能を満たすことでストレスが解消されるのはわかりますが、なんでも犬は頭や鼻を使わせてあげることで知的欲求が満たされ、さらに体力も消耗するんだそうです。
例えば狩猟本能を満たせる引っ張りっこ遊びなどは、室内でも遊ぶことができますし、できるスペースがあればボール遊びなども犬にとって本能を満たせますし、探す時に鼻も使うので良い遊びになります。
またノーズワークという「宝物探し」もとても良い遊びになります。
ノーズワークマットなども売られていますので、お部屋全体にフードを隠さなくてもお手軽にノーズワークができるというのも嬉しいところです。
遊ぶ時間が取れないときには、飼い主さんが出かけた後に遊べるようにノーズワークマットにフードを仕込んでおいてあげるのも良いかと思います。
ノーズワークというのは、犬の嗅ぎたいという欲求を満たしてくれるので、お留守番前じゃなくても普段の遊びに取り入れていってもらいたいものです。
犬は「人の役に立ちたい」という作業欲求を持っているので、現在の「無職」とも言える状態に対してストレスを感じることもあります。
犬はその優れた嗅覚を使って人間の役に立ってくれていた経緯もあるので、存分ににおいを嗅がせてあげることは犬の作業にもなり精神の安定のためにもとても良いことです。
子犬はもちろんのこと、高齢犬や保護犬のストレス解消にもノーズワークは用いられているので、マットを使うほかにも色々なバリエーションを考えて、嗅ぎながら探させてあげると良いでしょう。
ぷりこ
ワンコ先生
飼い主さんが出かけると吠える他の理由とは?
まずはどちらにしても必ずやっていただきたい根本ともいえる対策をご紹介しましたので、これから分離不安ではない場合の理由についてみていこうと思います。
しつけや社会化が不十分である
- あなたの指示に従わないことがある
- 「ダメ」と言っても吠え止まない
このようなことがある場合、トレーニングが「芸」になってしまっていて、おやつが無いから・気がのらないからあなたのコマンドに従わない可能性があります。
この原因は、先ほどお話した主従関係がまだ十分に築けておらず、犬が自分の気分を優先してしまっていることが考えられます。
十分に主従関係が築けていると、例えば「来い」と指示されたら、今自分が気になっているものよりも最優先で飼い主さんの指示に従います。
心から信頼している飼い主さんが「ダメ」と言ったら、飼い主さんが喜ばないことだと判断してすぐにやめて、やめたことを褒めてもらいたいと思うんですね。
基本的に、「ダメ」などの禁止用語は、飼い主さんとの関係が築かれている状態で効力が発揮されるものなので、まずは主従関係を築きやすいトレーニングを通してしっかりと犬との関係を築くことを最優先でしつけを進めてもらえれば、吠えにも簡単に対処ができるようになります。
また、社会化が不十分だと、生活の中で怖いものが多く、怯えやすい状態になってしまいます。
怖がりだと、興奮しやすくて飼い主さんの指示が犬に届かない(興奮によって聞いていない)ことが出てくるので、社会化を進めて怖いと思うものを少なくしておいてあげる必要があります。
しつけや社会化が不十分な状態は、愛犬にストレスを感じさせることが増え、問題行動に繋がるなど今後の愛犬との生活で支障が出ることが多くなるので、しつけと社会化はしっかり進めておきたい所です。
※しつけの方法や社会化の進め方についてもイヌバーシティは手厚く解説されています。
成長の過程で吠えやすい時期である
子犬はみるみる成長していき、生後6か月前後くらいになると自我が芽生えてきて自己主張が出始める時期になります。
このころは、警戒心も強くなってくるので、飼い主さんのことを試すようなことをするなど「反抗期」と思えるような行動も出てきます。
飼い主さんが出かけることを察知すると、「一緒にお出かけしたい!」と訴えることもありますし、「お散歩?行く行く~!!」と大喜びではしゃいで吠えることも出てきます。
自分が1人で待っていなきゃいけないことがとにかく嫌ですし、お外の世界に興味津々なのでついていきたいと主張して吠えることが多くなります。これも一種の要求吠えが考えられます。
また、色々と日々の生活で学習する中で、吠えることで自分の主張が通った経験というのをしている可能性も高いです。
飼い主さんは要求を通しているつもりはないですが、たまたまタイミング的にしてあげることが吠えた後だったなど、気がつかないシーンで学習してしまっていることもあります。
子犬からの成長の過程で、ただでさえ自己主張をしたい時期になると、飼い主さんが1人で出かける時に、吠えて「行きたい」ことを主張したり要求するということも覚えておいてもらいたいと思います。
自己主張や要求による吠えに対しては、無視をすることが効果的とされていますが、実際はただ無視をしてもなかなか効果が出ないことが多いです。
これも飼い主さんとの関係が十分築かれていないことが原因で、しつけというのはトータルで知って行っていかないと、「対処法」だけで犬の行動を直すのは非常に難しいです。
犬は、まず無視をされていることに気付き、無視をされている原因に気付き、無視をされることを嫌だと思う必要があって、正しい行動に気付かないといけないという何段階ものハードルを超えないと無視で吠えるのをやめることができません。
このハードルを犬が独自で乗り越えなきゃいけないわけですから、無視で吠えるのをやめさせるのがどれほど時間がかかることかお分かりいただけると思います。
しつけに無視をすることが有効なこともあるので、無視をするのがいけないのではありませんが、本当に吠えるのをやめさせたい時には犬がわかりやすいように伝えないと時間がかかります。
イヌバーシティには、犬への伝え方も教えてくれますし、吠える犬に対して実際にどうやると早く吠えなくなるのかが実践されているので、しつけ全般をトータルで知って実践ができるのでおすすめです。
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ちょっと強力過ぎじゃない!?見違えるほどお利口になるしつけ方法があるの?
帰ってくるのか不安に思っている
ここは留守番の練習でお話しさせてもらったのでもうすでにお分かりいただいていると思いますが、飼い主さんが出かけても必ず帰ってくるという学習ができていないために不安を感じて吠えている可能性があります。
何度もお留守番の練習をすることで、必ず帰ってくることを学習できるようにしてもらえれば不安から吠えることが減ります。
出かける前と後のギャップがつらい
私たち人間側の心理で、これからひとりでお留守番させてかわいそうだから出かける前にかわいがってあげようとか、お留守番で寂しかっただろうから帰ってきたことを盛大にわからせてあげようと思うことがあります。
「罪滅ぼし」のような感覚ですね。
これに加えて、私たち日本人は特に「あいさつ」することを重んじるので、出かける時は「行ってきます」帰ってきたら「ただいま」とご挨拶をする習慣が幼い時からついています。
この人間側の感覚で、出かける前に犬に愛情を注いでしまうと、1人になったときに「嬉しかったのに急に寂しい」という大きなギャップを感じさせてしまいます。
このギャップは犬の寂しい気持ちを倍増させてしまうので、よけい出かけないでもらおうと吠えてしまうことが考えられます。
有名な獣医師のフルース・フォーグル氏は、
「犬を大人しく留守番させるために、外出前の30分と帰宅後の15分は犬を無視しなさい」
とおっしゃっています。
犬を興奮させることなく、できるだけ精神状態をフラットにさせ、飼い主が出かけることを特別なイベントにしないことで、留守番中も犬の精神を穏やかに保てるようにするための方法です。
犬にとって興奮することはストレスになるものなので、できるだけ穏やかにいられるように配慮してあげることが大切です。
無視をすることで落ち着いていられるようなら無視をすればいいですし、クレートで落ち着くことを学べている犬はクレートやハウスの指示を出すことで、犬はこれから自分の休憩タイムであることを理解できます。
飼い主さんが出かけると吠えるのには犬なりの理由があるので、犬に「吠えるな」と我慢を強いるばかりではなく、犬が吠える理由を無くしてあげることも大切です。
飼い主が出かけると愛犬が吠えるのは分離不安?
飼い主さんが出かけると吠えるから分離不安だとすぐに決めつけないでくださいとは言いましたが、実際に分離不安が原因で吠える犬も少なくありません。
分離不安という心の病気は、犬もノイローゼになっていますが飼い主さんもノイローゼになってしまう危険が高い深刻な問題行動です。
出かけている際に室内が大荒れになる家庭内の被害だけではなく、吠え続けることでご近所の迷惑にもなってしまう家庭外の被害もあります。
これから分離不安の原因や症状、なりやすい犬種やなりにくい犬種など、分離不安について詳しくご紹介していきます。
分離不安になる原因は?
犬が分離不安になってしまうのは、引越ししたり大好きな飼い主さんに会えなくなったなどの環境の変化が原因のこともありますが、一番の大きな原因は飼い主さんが愛犬を溺愛をして過剰に甘やかしてしまうケースが非常に多いです。
分離不安の特徴は、飼い主さんと一緒にいる時は何の問題も無い、よく甘える人なつっこい犬なのに、留守番の時だけ問題行動を起こすことです。
飼い主さんとしては、普段とても良い子なので自分がいないときに吠えていることが信じられなかったり、室内があれていることに驚き、泥棒でも入ったんじゃないかと思われる方もいます。
最初は愛犬がやったと信じられないという感想を持つ方が多いようです。
分離不安の原因は飼い主さんの過剰な甘やかしと言いましたが、飼い主さんが甘やかすことで犬が飼い主さんに過度に依存してしまい、1人にされることに大きな不安と恐怖を抱いて心のバランスを崩すことで起こります。
過度の不安や恐怖を紛らわせるために、破壊行動をしたり排泄行動を行うとみられています。
飼い主さんが愛犬をかわいがるのはとても良いことです。
ですが、正しい行動を教えるしつけもしないで、いつもべったりと一緒にいて、何でもすぐにやってあげてしまう環境は、犬の精神的なひとり立ちの邪魔をしてしまい、心の自立ができない状態にしてしまいます。
分離不安の症状は?
飼い主さんと離れると極度の不安と恐怖を感じてしまうため、犬はおとなしくお留守番ができない一種のパニック状態に陥ってしまいます。
- 飼い主が出かけようとすると激しく吠える
- ひとりの間中吠え続ける
- 1人にされると震えが止まらない
- 呼吸が荒くなり体がこわばる
- 手あたり次第の物や家具を噛み続ける
- 壊すまで噛む
- 部屋のいたるところで粗相をする
- ひとりになると体を舐め続ける
分離不安の症状かどうかを確かめるためには、留守中の様子を見れるようにビデオをセットして置いたりペットカメラで観察をすると判断できます。
分離不安の症状が起きるのは留守番を始めた最初の30分と言われているので、外出後30分以上の時間を確認できるようにしておくと良いでしょう。
分離不安の主な症状をご紹介しましたが、犬によって症状の表れ方は違いますし、いくつかが複合して表れることもあります。
出かける時に吠えるというのは飼い主さんとしても「時間がないのに困った」とか「ちょっとくらいおとなしくお留守番してよ」と思うことも出てくると思います。
でも、犬にしたら飼い主さんがすべてですので、私達が想像している以上の恐怖を感じていなきゃいけないわけです。
私は怖がりなので、ホラー映画も見れませんし、お化け屋敷も入れませんが、怖くない人から見るとなんで怖いのかわからないんですよね(´・ω・`)
でも、無理矢理怖いものを見せようとすると私は激怒して却下をします。
飼い主さん側からしたら分離不安の犬が1人でお留守番をしていることでどれだけ強い恐怖と闘っているのか理解ができないかもしれません。
でも、自分がずっと怖がる状況で放置されたとしたら、どれくらい精神にダメージを負ってしまうかと想像したら…かなり相当なものだと思っていただけるのではないでしょうか。
分離不安を治すには、1人に慣れさせて生活にけじめをつけ、しつけをして精神的な自立を促し、飼い主さんの考え方や行動も変える必要があります。
今までの接し方が間違えていたことに気付き、お互いに自立ができるようにリハビリをしていくという感じでしょうか。
家の中にいる時も、犬と離れる時間を作っていくところから始めます。
トレーニングをする時間やしっかりと飼い主さんも一緒に楽しんで遊ぶ時間を作り、それ以外の時間は一人でハウスにいられることを目標にして生活のリズムを整えていってください。
犬という動物を正しく理解して、飼い主としての正しい行動や考え方、犬への接し方やトレーニング方法を知るには、イヌバーシティを見ていただくことがおすすめです。
体罰を使わず、決して厳しい態度をすることもなく、犬に好ましい行動を学習させて、心身ともに落ち着いた犬にしてあげるには、飼い主さん側の学習も必要になります。
飼い主さんに依存することで生活をしなきゃいけない愛犬を、自由にのびのびと行動できる賢い犬にしてあげるためにも、正しいしつけの方法を知ってもらって実践していただきたいと思います。
イヌバーシティでどのように犬が変わるのか?何が良いのか?実践した飼い主さんの声など、気になるところをまとめてありますので、ご興味を持っていただいた方はこちらの記事をご覧ください。
分離不安になりやすい犬種・なりにくい犬種がいる!?
犬は長い年月をかけて、人間を助けるために改良を重ねてきました。
現在、世界中で多くの犬種がありますが、どんな仕事をt飲むために改良されたのかによって、性質も違うんですね。
基本的に、独立心や自立心の強い犬種は、比較的分離不安になりにくいです。
護羊犬(ガードドッグ)として改良された犬種は、飼い主がいない間羊の群れなどをオオカミに襲われないように仕事をしていた犬です。
飼い主がいなくても役割を果たすために、自分で考えて行動をすることが求められていたので独立心や自立心が強い傾向にあります。
護羊犬として活躍していた犬種は、グレート・ピレニーズやチベタン・マスティフ、スパニッシュ・マスティフやドーベルマンなどです。
逆に、鳥猟犬(ガンドッグ)として改良された犬種は、飼い主のちょっとした行動にも敏感に反応して、銃を使った猟をサポートする仕事をするために改良されました。
自ら襲うのではなくサポートをするのが役割なので攻撃性は低いですが、人間との共同作業が大好きで、飼い主さんの行動にかなり敏感に反応でき依存心が高めです。
鳥猟犬として活躍していたのは、ラブラドールやゴールデンなどのレトリーバー種、コッカーやスプリンガーなどのスパニエル種、イングリッシュやゴートンなどのポインター種・セッター種、あとプードルやワイマラナーもガンドッグとして活躍しました。
愛玩犬として昔から可愛がられることが役割だった小型犬などは、かわいがられることが当たり前とはいえ、小さくて力も弱いので、どうしても守ってあげたい対象になり、甘やかしやすいと言えます。
大型犬の問題行動は大きな事故になる恐れもあるため、飼い主さんのしつけ意識も高めですが、小型犬の飼い主さんはしつけ意識が低くても飼えてしまうためしつけもせずに甘やかす方も多いです。
愛玩犬や小型犬が分離不安になりやすい犬種なわけではなく、飼い主さんが愛犬を分離不安にしやすい犬種といえます。
出かけても吠えないための対処法
分離不安のお話はいったん終わりとして、心の病気にまではなっていないけれど、飼い主さんが出かけると(出かけようとすると)吠える犬に対する対処法を見ていきたいと思います。
まずはしつけや社会化を進めていただいて、犬の信頼を得て正しい主従関係を築いてもらうことと、飼い主さんが出かけることで吠えたくなる理由をできるだけなくすことを頑張っていただきたいと思います。
それ以外で、吠えさせないための工夫として、犬が快適にお留守番ができるように試してみてもらいたいことをご紹介します。
飼い主さんのお出かけはむしろご褒美作戦
犬は美味しい物があると、素直にうれしくなりそれに夢中になります。
普段、ノーズワークで使うのはいつも食べているフードですが、お留守番をしてもらうときには特別なおやつと隠すところがいっぱいのノーズワークマットを用意して、美味しいおやつを仕込んでおいたノーズワークをしていてもらうという方法もあります。
また、お留守番の時だけ美味しいフレーバーが舐められるコングを用意しておくのも良いと思います。
夏などは、コングごと凍らせておけば、冷たいフレーバーを舐められるので犬も大喜びでしょう。
他にも、中にフードやおやつを入れておく犬の知育玩具もたくさんの種類があります。
見ているだけでほしくなるような色々な知育玩具がありますので、犬が飽きないように数種類用意して置いてあげるのも良いかもしれません。
このように、お留守番の時は美味しいものや楽しい思いができると犬が学習をしてくれたら、吠える必要も減る可能性があります。
気づいたら時間がたってた?作戦
テレビやラジオをそのままつけっぱなしにしておいたり、電気も消さずに明るさを変えないようにして出かけることで、「ホントすぐ戻ってくるから」という感じを演出して、犬を寂しい気持ちにさせない作戦です。
犬にお出かけをした=長時間飼い主さんと会えないという気持ちを抱かせないようにすることで、寂しいと感じることを極力少なくし、気づいたら時間がたっていたと思わせられると吠えずにお留守番する可能性が高まります。
個体差があるので何とも言えないですが、犬が落ち着く音楽を流すと効果がある!という犬の場合なら、テレビやラジオではなく犬用の音楽を流してリラックスしている間に出かけると良いかもしれません。
できるだけ「出かける感」を出さないようにして、不安や寂しさを感じないことで吠えなくさせたい時に試してもらいたいと思います。
そばにいるから大丈夫作戦
実際は出かけるのでそばにいれないわけですが、飼い主さんを感じられるような環境にしておくことで、寂しさを感じる経験を極力させないようにする作戦です。
飼い主さんのにおいがついているTシャツやタオル、シーツなどを用意して、ぬくもりを感じられるように湯たんぽも置いておくとよいでしょう。
大好きな飼い主さんのにおいに囲まれて、不安を感じることなく過ごせる環境を作ることで、まるでそばにいるかのように思わせたいところです。
スマホで操作できるペットの見守りカメラなどを使って、時々飼い主さんの声を聞かせるのも良いかもしれません。
自宅警備はお休みしていいよ作戦
これは縄張りの範囲を狭くするということです。
犬はお留守番中に自分の縄張りを警備しています。
私たちは狭いところに入れておくのはかわいそうだからと、お留守番中の犬に広いスペースを解放しがちですが、犬はスペースが広ければ広いだけ警備しなきゃいけない範囲が広がってしまいます。
あっちにウロウロこっちにウロウロして、縄張りを守っていかないといけないので、気持ちも体も休まる暇がありません。
特に警戒心の強い犬だと、外の刺激に敏感になって、吠えることを助長しかねないことも考えられます。
できるだけ縄張りを小さくしてあげることで、守る範囲を狭くして落ち着いていられるようにしてあげてください。
まだ訓練中の犬のお留守番はどうする?
しつけの真っ最中だったリ、トレーニングをしているところなど、絶賛訓練中の犬の場合、まだ吠えないようにさせるのは難しいこともあるでしょう。
そのような時は、吠えさせないように我慢をさせたり、寂しい思いをさせないように、人に頼んで預かってもらうのが良いと思います。
- 家族や友人に預ける
- ペットシッターに来てもらう
- ペットホテルに預ける
- ドッグトレーナーに預ける
など、犬を預かってもらうことで、愛犬の寂しさを少なくし、他の人間と接する機会を作ります。
飼い主さんだけじゃなくて色々な人と関わることは犬の社会化を進めることにもなりますので、できるならどんどん人の手を借りてもらいたいと思います。
特に子犬でしたら、誰かに見てもらうことで危険な目に合わせないで済みますし、社会化がすすめられて一石二鳥なので、1人でお留守番させるよりも人に預けることをおすすめします。
最後に~吠える犬にしてはいけないこと
最後までお読みいただいて本当にありがとうございました。
飼い主さんが出かけると吠える犬は、飼い主さんとしてもうるさくてイライラする原因にもなりますし、近所迷惑でトラブルに発展する可能性もあることです。
なかなか吠え止まない犬には叱っていけないことだとわからせなきゃいけないと思われるかもしれませんが、それは逆効果になりかねません。
怯えて興奮していた場合、さらに飼い主さんから恐怖を与えられることになりますし、飼い主さんも一緒に吠えていると思われれば、犬に何が悪いことなのか伝わらない可能性も高いです。
罰を与えるのも同じ理由でやめてもらいたい行動です。
寂しさを紛らわしてあげるためにもう一匹犬を飼うという考えもありますが、これもよく考えたほうが良いと思います。
確かに遊ぶ相手ができることになりますが、犬同士の相性もあるので、もしも相性が悪い犬を迎えてしまったら、もっとお留守番がストレスになることもあります。
さらに、現在飼われている愛犬のしつけも十分ではないのに、もう一匹飼うというのは飼い主さんのしつけの負担を増やすことにもなります。
吠えている犬に、中途半端に声をかけるなどかまってはいけないことはもうお分かりいただけていると思いますが、無意識にやってしまうことでもあるので気をつけていただきたいことです。
飼い主さんが出かけると吠える犬に対しては、主従関係を築くことを最優先に考えてトレーニングをしてもらうのが結局は一番の近道になることなので、ぜひ、愛犬との関係を見直し、トレーニングの方法も正しい方法に変えていただければと思います。
あなたが出かけても吠えずに落ち着いて待っていられる子になることを心より願っています(*^^*)