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エリちゃん
この記事に書かれていること
犬が急に攻撃的になるのはなぜ?
でも、急に犬が攻撃的になるのにはちゃんと理由がありますので、ここは落ち着いて行動することが肝心です。
犬が急に攻撃的になる理由というのは
- 実は急ではなく「何か」が限界になった
- 病気によるもの
急に攻撃的になった犬を元に戻すための対策をする上でも、愛犬が攻撃したくなる理由を突き止めることは第一歩です。
犬は楽しくて攻撃をしているわけではなく、攻撃しなければいけなくなっている今の状況に大きなストレスを感じ、精神的にもかなりしんどい思いをしています。
攻撃的にならなくても済むように、どうして攻撃的になるのか具体的な理由を見ていきたいと思います。
攻撃的になるのは実は急ではなく「何か」が限界になった
犬が急に攻撃的になると飼い主さんは感じていらっしゃると思いますが、実は急に攻撃的になったのではなく、ある何かが限界になった可能性があります。
その何かという部分ですが、愛犬側の「許容できるストレスの量」がいっぱいになってしまって限界を超えたことが考えられます。
ほとんどの犬が元から反抗的な性格だったり、攻撃的な犬ということはありません。
犬が怒ったり、攻撃をする原因の多くは飼い主さんが「知らずに作ってしまっている」というケースが少なくありません。
確かに遺伝や犬種による特徴というのも犬が攻撃のスイッチを入れることに多少は影響します。
例えば、闘犬などは元々攻撃的なホルモンであるアドレナリンがほかの犬より多く分泌される傾向が強いなど、攻撃のスイッチが入りやすくなっている場合もあります。
しかしほとんどの犬は争いを好まない平和主義の動物なので、正しくしつけができ接し方を間違えていなければ、攻撃のスイッチを入れることは稀(まれ)になります。
ですから、犬が急に攻撃的になるのは
- 間違ったしつけや接し方
- 犬に対する理解不足(観察不足)
これらのことを飼い主さんが正しく知らずに犬を飼っていることで愛犬にストレスがたまり、その許容量がいっぱいになってしまったため、心が病んでしまったか、自分を守るために攻撃的になることが考えられます。
飼い主さんにとってはいつも通りの生活だったとしても、愛犬側は飼い主さんに安心して頼っていられていなかったため、それがストレスとなってしまっています。
飼い主さんや家族に対して急に攻撃的になってしまうのは、正しいしつけができていなかったり、犬との接し方に問題があるため、信頼関係が築けていないことが大きなな理由です。
その飼い主さんに安心して頼れる状態でなければ、警戒心も強くなりますし、防衛本能も強くなるので、ある日突然「怒りっぽい性格=攻撃的な犬」に見えてしまった可能性があります。
また「信頼できる飼い主さんである」と犬が認められないと、犬の本能からくる習性によって自分がリーダーにならなければいけないと考えてしまいます。
子犬の頃はよく分からなかったけど、成犬になるにしたがって自分がリーダーにならなければという気持ちが芽生えて、リーダーとして優位性を示すために攻撃的な行動をとるようになります。
飼い主さんは愛犬が「リーダーにならなければという気持ちが芽生えている」と気がつかないことがほとんどなので、突然攻撃的になったと感じることもあるでしょう。
さらに問題なのは、間違ったしつけを正しいと思ってしてしまっていることです。
犬が攻撃行動を起こす原因として一番多いのが「恐怖・防御性攻撃行動」といって、恐怖から身を守ろうとして攻撃をするパターンです。
- 強制的に押さえつける
- マズルを掴む
- 叩く・叩く真似をする
- 驚かす
- リードを強く引っ張る
- 掴んで鼻を無理やり押し付ける
- 噛まれたときに噛み返す
- 子犬に対しても厳しく接する
- 犬に決してなめられないようにする など
これら、怖い思いをさせて萎縮させるようなしつけ方法は、今までよくされてきたしつけ方法ではあります。
犬を室内で飼うことが推奨され、現在のように犬が家族と一緒の空間で飼われるようになったのは、ほんのつい2,30年ほどの話です。
その前は、番犬として家の外に繋がれて飼われていることが主流でした。
考え方も犬に対する研究も今とは全く違っていたため、犬に対するしつけは結構荒いものが多かったんですね。
でも今は違います。
ただ現在は、一昔前のしつけ方法からの過渡期と言える時期で、ネットなどで調べるとどうしても犬に上下関係を教えるしつけ方法が出てきてしまいます。
強制的に押さえつけたり、怖い思いをさせて従わせるようなしつけをしていては、犬は恐怖や防御からの攻撃行動が増える可能性が高くなり結果として悪化させることに繋がります。
飼い主さんを信頼できないと、犬は日々の生活で常に不安や恐怖を感じていることが多くなります。
この不安や恐怖を感じる我慢が限界を迎えてしまうと、唸る・噛むなどの攻撃行動になり、攻撃したら嫌なことをされなくなったと学習することで、すぐに攻撃をする犬になります。
飼い主さんはしつけをしているつもりなので悪気は無いかもしれませんが、飼い主さんの間違ったしつけや接し方が急に攻撃的になる犬に育ててしまっていると言えます。
犬のしつけというのは、適切な時期に適切なしつけを始めることが大切ですし、全体を通してしつけを知っておかないと無駄に時間がかかってしまうことがあります。
あと、間違ったしつけ方法を選ばないためにネットで調べるなど独学をしないこともポイントとなります。
とはいえ、犬と信頼関係を築くと言っても、どうやればよいのかわからない方も多いと思います。
犬との信頼関係は普段の生活の接し方などもありますが、トレーニングを通して築いていくのが最も早く有効な方法です。
できれば、信頼関係を築きやすいトレーニングを行ってもらうと、犬に伝わりやすいため、犬ができるようになるのも早いですし、飼い主を信頼するようになりますし、飼い主さんのことが大好きにもなるので一石三鳥になります。
そのトレーニング方法というのはイヌバーシティというしつけ教材で詳しく教えてくれています。
私がおすすめした多くの方が実践してくださり、再現率も高いと大変喜ばれている自信を持ってお勧めできるしつけ方法ですので、一刻も早く攻撃的な愛犬を直してあげたいとお考えでしたら下の記事をご覧になってみてください。
ウソみたいにお利口さんになる特別な秘訣を大公開です!
ちょっと強力過ぎじゃない!?見違えるほどお利口になるしつけ方法があるの?
犬に対する理解不足(観察不足)も同じことが言えます。
犬が急に攻撃的になる9つの理由としてあげられるのが
- 恐怖・防御による攻撃行動
- 自己主張性攻撃行動
- 独占欲からくる攻撃行動
- 欲求不満による攻撃行動
- 縄張り意識による攻撃行動
- 防護的攻撃行動
- 疼痛(とうつう)性・先天異常による攻撃行動
- 母性からくる攻撃的行動
- 発情による攻撃行動
この9つになりますが、1~5は「実は急ではなかった」理由で、先ほどご紹介したように飼い主さんが正しく導いてあげられていなかったために起こることです。
それぞれについては後ほどご紹介していきますが、犬が急に攻撃的になった場合、対策をとるためにどうして攻撃をしないといけないのかその原因を突き止め、原因から遠ざけたり、原因を解消するなど、犬を落ち着かせることが大切です。
正しく原因を突き止めるためには、犬という動物の習性などをしつけに必要な範囲で理解しておく必要がありますし、愛犬のことをしっかりと観察しておくことも必要になります。
例えば、犬がどうやって学習するのかとか、普段は犬とどう接すると良いのかなど、犬を理解しておくことで飼い主として適切な態度をとることができるようになります。
私たちはプロじゃないんだからそこまでしなくても良いと思われるかもしれませんが、プロじゃなくても飼い主であることに変わりはありません。
私たち飼い主の育て方が間違えてしまえば、愛犬が間違えて育ってしまいます。
犬を良い子に育てたければ、私たちも良い飼い主に成長することが重要です。
先ほどお勧めさせていただいたイヌバーシティですが、この犬を理解するための講習(座学)もついているところがおすすめしたいポイントの1つです。
しつけ教室にしても、よくあるしつけ教材にしても、犬の十戒とかトレーナーの考えなどは知ることができますが、本当に大切な犬を理解するための講習というものが十分ではないことがほとんどです。
愛犬を理解できていないと、犬にストレスを溜めさせやすくなり、様々な問題行動へと発展させてしまう可能性が非常に高くなります。
犬に対する理解と信頼関係を築きやすいトレーニングは2つともしつけをするために欠かせないことなので、その2つが充実しているイヌバーシティは本当にお勧めできるしつけ方法です。
もちろん成犬であっても正しいしつけの考え方を持ってしつけを実践していただくことで修正は可能ですし、もしもまだ子犬でしたら、少しでも早くイヌバーシティをご覧になっていただきたいと思います。
とはいえ、いきなりお勧めされても本当に必要なものなのかご判断を迷われると思います。
「イヌバーシティって良さそうだけど…うちの子に必要なのかな?」と、少しでもイヌバーシティにご興味を持っていただけたら、実際に実践した飼い主さんからいただいた感想や、実践するメリットを先ほどの記事でご紹介していますので、ここをタップしてぜひ先ほどの記事を一度ご覧になってみてください。
愛犬の行動にお困りだった飼い主さんからの生の声をたくさん載せてありますので、あなたの愛犬がどのように変わるのかイメージしてもらいやすいと思います。
急に攻撃的になるのは病気によるもの
- 病気やケガによる痛み
- 脳・神経の病気
- 先天異常による攻撃行動
痛みやかゆみなどがあると、そこを触られたくないという防衛本能が働き、攻撃をして近づけないようにします。
愛犬が急に攻撃的になる場合、色々な理由がありますがまず最初に病気によるものを疑っていただきたいと思います。
ちょっと見ただけではわからないようなケガをしていたり、関節炎や捻挫といった見えない痛みもあります。
他にも病気からくる違和感だったリ、鈍い痛みということが原因の可能性もありますので、まずは動物病院で診てもらってください。
病気やケガによる痛みのために攻撃的になっている場合は、その病気や怪我が治れば攻撃的になることもなくなります。
ただ、直せる病気やケガなら良いのですが、脳や神経の病気になっていると少し難しくなります。
どう考えても明確なきっかけ、怒りのスイッチが見つからない場合、脳波の測定検査をして「てんかん」であることが発見されたというお話も聞いています。
また脳神経の異常ではなく、先天的な異常によって急に攻撃的になる場合もあります。
これはイングリッシュコッカースパニエルの激怒症候群(rage syndrome)・突発性激怒症候群といって、突然攻撃的になり人や犬や周りのものに本気で噛みつく症状がある先天的な病気です。
ただ、激怒症候群はとても稀な病気であるため、まずは他の原因を疑うようにしてもらいたいと思います。
どうしても激怒症候群が疑える場合は動物病院で獣医さんにご相談いただくと良いでしょう。
※激怒症候群は先天的な脳の異常が原因となっているので、しつけや接し方で直すことができないそうです。
攻撃的になっている犬への対処はどうすればいい?
頭ごなしに叱ったり、過剰に反応してしまうと余計に興奮させてしまう恐れがありますので、落ち着かせるように考えて行動していきます。
しかし落ち着かせたいからと言って「おやつ」などはあげないでください。
犬の中で「攻撃したらおやつがもらえた」と思ってしまい、攻撃=良いことと学習してしまう恐れがあります。
するとおやつをもらいたくて急に攻撃的になる可能性が出てきてしまいます。
犬を落ち着かせたいならまず飼い主さんが落ち着いてどっしりとかまえ、その上で愛犬の気持ちを理解しようとしてみてください。
愛犬を観察をしてどうして怒っているのか見極めようとするのもその1つです。
- ストレスがかかっていたことはなかったか?
- 何に対して起こっているのか?
- どこかをかばっているような部位は無いか?
- どのタイミングで攻撃的になったか?
などを注意深く見てください。
例えば、お散歩時間が短かったりお留守番をさせておくことが多かったらストレスがたまってしまい、攻撃的になってしまったのかもしれません。
物や犬に対して怒っているのだとしたら、それが怖いか苦手である可能性もあります。
愛犬をよく観察して愛犬の気持ちを正しく読み取ってあげるのが、犬を落ち着かせるために必要なことです。
愛犬の気持ちを正しく読み取ってあげるためには、犬という動物を理解していただくことが大きなポイントです。
犬を理解するためのコンテンツも大変充実しているイヌバーシティをご覧いただくと、正しく気持ちを読み取ってあげられるようになりますので、ぜひここをタップして先ほどの記事をご覧いただければと思います。
愛犬を落ち着かせるためにも飼い主さんは落ち着いて、冷静な判断を心がけてください。
犬が急に攻撃的になる原因の解説と対処法
その前に、子犬は2歳までのたった2年間の間に成犬まで成長します。
この2年間の間に、人間でいう幼稚園時代・小学生時代・中学生時代・高校生時代などを送っているということを忘れないことが重要です。
特に小型犬は成長のスピードが大型犬よりも早いです。
小型犬は生後4か月くらいになると好奇心だけで動いていたのが、警戒心を持つようになります。
また体の面も成長してしっかりしてくるとともに、自信をつけて自我が強くなってきます。
反抗期かな?と思われる行動が増えてきて、「やんちゃすぎる」と手を焼きやすいのもこのころからが本番になってきます。
このころまでに、必要なしつけを適切に行っておかないと、自己主張が強くなって飼い主さんの言うことを聞かなくなることが増えてきます。
自己主張が強くなるということは、気に入らないことがあると急に噛みついてくるとか、すぐ怒って唸ってくるなど、飼い主さんを信頼して従いたいという気持ちよりも自分の要求を通したいという気持ちが強くなってしまいます。
犬が急に攻撃的になる9つの理由があることをご紹介しましたが、ちゃんとしつけができていない子犬は、「恐怖・防御性攻撃行動」「自己主張性攻撃行動」「独占欲による攻撃行動」「欲求不満による攻撃行動」「縄張り意識による攻撃行動」「防護的攻撃行動」というたくさんの理由から、攻撃的になりやすくなります。
そして子犬の時期に、「攻撃をしたら嫌なことをやめてもらえた」という経験をすることで、嫌なことがあると急に攻撃的になる犬に育ててしまう恐れがあるんですね。
この子犬の間に、正しいしつけをしてあげて信頼関係を築いておかないと、犬も不安を感じやすく、ストレスをため込みやすくなり問題を起こしやすい犬に育ててしまいます。
まだまだ子犬だと思っている間に急激に成長していくわけですが、しつけをするにしてもいきなり難しいことを教えてもうまくできませんし、もうとっくに覚えていたほうがいい月齢に知らないというのも問題です。
例えば、甘噛みをしている子犬に対して、そんなに痛くないからと放っておくと急に本気で噛むようにもなってしまいます。
後でそれぞれの攻撃行動の意味や対処法もご紹介しますが、一つ一つ対処しようとするよりも、正しいしつけを実践して、子犬の信頼を勝ち取るのがすべての根本的な対策になるのはお分かりいただけると思います。
犬が急に攻撃的になることの根本対策は先ほどからご紹介しているように「正しい現代のしつけ」です。
具体的な方法にご興味を持っていただけましたら、イヌバーシティをご紹介している先ほどの記事をご覧いただきたいと思います。
トイプードルなどの賢い犬種や、チワワのような怖がりな犬種、柴犬のように自立している犬種や、テリアなどの気が強くなりやすい犬種など、人気の小型犬は月齢が進んだ時に飼い主さんを信頼していないと攻撃的になる傾向が強い犬が多いです。
もしも、現在愛犬が急に攻撃的になるとお困りでしたら、今までのしつけをいったん見直して、違うしつけ方法を実践してもらったほうが良いかもしれません。
飼い主さんのほうはしつけをしている・教えているというつもりでも、肝心の愛犬に伝わっていなければ意味がありません。
特に今まで独学でしつけを進めてこられた方は要注意なので、できるだけ早く適切なしつけ方法を実践して犬が安心して生活ができる環境を整えてあげていただきたいと思います。
それでは、犬が急に攻撃的になる9つの原因をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法1:恐怖・防御性攻撃行動
まわりに怖いと感じるものがたくさんある状態なので、普段の生活の中でもストレスが溜まってしまいます。
そして恐怖がある一定レベルを超えてしまうと攻撃行動となって、相手を追い払おうとする行動に出ます。
攻撃と同時に、しっぽを足の間にたくし込んだり、耳を後方にひく、お漏らしをするなどの恐怖を示す表現を見せることが多いです。
恐怖・防御性攻撃行動の対処法としては、無理やりとか強引に怖いものに近づけないで、徐々に慣らしていくことを心がけてください。
そしてお散歩のときなどに、ゆっくりでよいのでいろいろな経験をさせる社会化用のお散歩を取り入れてみてください。
社会化用のお散歩のときは、運動させることを目的にしていませんので、愛犬のペースに合わせて歩いていきます。
犬が立ち止まったら一緒に立ち止まって、犬が納得するまで付き合うつもりでお散歩をすることがお勧めです。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法2:自己主張性攻撃行動
犬は、本能で序列意識を持っています。
序列意識というのは、向かい合った相手(人間でも犬でも)と1対1になったときに、どちらが優位なのか優劣を意識することです。
飼い主さんを信頼していたら、飼い主さんを自分よりも優位だと自然と認めますが、信頼できていない時は自分が優位だと主張しようとすることがあります。
犬が優位性を主張しようとしたときに攻撃をしてくるので、飼い主さんとしては急に攻撃的になったと感じてしまうことも多いでしょう。
対策としては、信頼関係を築く努力を進めて飼い主の指示に喜んで従いたくなる関係を構築しつつ、攻撃をしてきてもできるだけ動じずに無視をすることを徹底していきます。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法3:独占欲による攻撃行動
独占したいと思う対象は犬によって違いますが、おもちゃだったりガムなどの「物」の場合と、フードなどの食物に対する場合が多いです。
独占欲が強くなる原因の一つに、犬がくわええている物を無理やり取り上げているというケースがあります。
犬社会では、くわえた物はその犬の物というルールがあります。
ですから愛犬のほうは、自分がくわえているものを無理やり取り上げる飼い主さんはルール違反をしているので、今度こそ取られないぞ!という気持ちを強くしてしまうんですね。
しかもルール違反を平気でしてくる飼い主さんのことはもちろん信頼できませんので、関係も悪くなってしまいます。
犬がくわえているものを返してもらうためには、「ちょうだい」などのコマンドでくわえているものを自ら離すことを教える必要があります。
また、食物関連性の攻撃行動の直し方に関しては、ご紹介しているイヌバーシティの方法を実践していただくと改善が早いと思います。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法4:欲求不満による攻撃行動
- 十分な運動ができない
- 食事が満足に与えられない
- 飼い主さんがかまってくれない
- 飼い主さんの接し方が厳しすぎる
- しつけが一貫していない
- 体罰や暴力がある など
上記とは逆に、犬は人と触れ合うことが好きですが、過度の触れ合いは嫌うことが多いです。
かまっているつもりで、犬をからかったり、悪ふざけをしたり、嫌がることを何度もするのは適切にかまってあげられておらず、かえってストレスの原因になります。
ストレスをためることによって、犬は気持ちを制御したり、行動をコントロールすることができなくなって、急に攻撃的になることがあります。
対処法としては、愛犬にとって何がストレスとなっているのかを見極め、ストレスをなくしていくことが有効です。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法5:縄張り意識による攻撃行動
自分の縄張りだと思っているところに何者かが侵入してきた場合、攻撃してその縄張りから追い出そうとします。
犬がどの範囲を縄張りだと思っているかが定かでない時に、縄張りに侵入してしまうと突然攻撃をされることがあります。
犬が縄張りだと感じるところは、ケージや自分のベッドの周辺、食器の周辺、鎖で囲われた空間などが多いですが、犬によってその範囲も距離も違います。
特にハウスなどもなく室内フリーで飼われていると、フリーになっている空間すべてを縄張りだと認識してしまうこともあります。
安心していられるハウスなどを用意して、ハウスが縄張りだと認識させる方法が有効です。
縄張り意識が強くなってしまっている犬は、チャイムに向かって吠えたてることも多いですが、チャイムに吠えてしまう犬には吠えなくてよいことを教えていきます。
具体的な方法は、イヌバーシティで解説されているので、そちらを実践していただいたほうがチャイムに対する吠えがなくなります。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法6:防護的攻撃行動
これは飼い主さんを強いリーダーだと安心できていないことが原因だと思われます。
飼い主さんに安心して頼れる=飼い主さんを強いリーダーだと思っているということになるので、少し信頼関係が足りていないのかもしれません。
「飼い主さんは毅然として自信のある行動をする」ようにと言われますが、毅然として自信のある行動ができるのは「正しいしつけの方法を実践している」という自信がないとどうしても迷いが出てしまうからだと思います。
愛犬を安心させてあげ、飼い主として理想的な態度や行動をするためにも、正しいしつけを知ることは重要なことだと思います。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法7:疼痛(とうつう)性攻撃行動・先天異常による攻撃行動
疼痛(とうつう)性攻撃行動・先天異常による攻撃行動で急に攻撃手にになる解説と対処については、攻撃的になる理由の病気によるもののところで解説をさせていただいていたので割愛させていただきます。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法8:母性からくる攻撃的行動
妊娠中だけでなく、想像妊娠中も母性は強くなります。とりわけ出産間近や出産後の母犬は母性が強くなるため子犬を守ろうと攻撃的になりやすいです。
これは一時的なものなので、とりわけ対処をせずに見守ってあげてもらえれば大丈夫です。
※母性が強くなっている(母性に目覚めている)犬を、面白半分にからかうのは厳禁です。
犬が急に攻撃的になる原因と対処法9:発情による攻撃行動
メスの発情したフェロモンをかいでしまったオスは、ライバルのオスに対して攻撃的になります。
メスのフェロモンをかいでしまったら、オスは強制的に発情してしまうので、これを防ぐためには早い段階で去勢手術を検討してください。
急でも犬が攻撃的になる前の前兆を見逃さない
飼い主さんとしては急に攻撃的になると思っているわけですから、前兆に気付いていらっしゃらないか、その前兆が極めて短いのかもしれません。
前兆に気付くのは大変かもしれませんが、いくつか例をあげてみたいと思います。
犬によって見せる怒りのシグナルは様々ありますが、例えば
- カーミングシグナルを発している
- 目線を微妙にずらして小さな声で唸っている
- 背中の毛がふっくらしている
- 尻尾の動きがいつもと違う
- 目が据わるなどいつもと表情が違う
このようなシグナルを見せている時は、攻撃的になっている可能性があります。
嫌なことをやめてほしい時は、カーミングシグナルをすることで、自分や相手を落ち着かそうとしていますが、カーミングシグナルを飼い主さんが読み取れずにいると、攻撃するしかないという判断になってしまいます。
また小さな声で唸っているのはすでに警告をしている状態です。
背中の毛がふっくらしているように見えたら、背中の毛が立ってきているのかもしれません。(犬は怒っているとき背中の毛が逆立ちます)
犬は怒ると体の緊張にともなって、尻尾も緊張感による微妙な振り方になることがあります。
攻撃をしようとしている時は、眼光も鋭くなったり、逆に極度に恐れているような表情が見られます。
犬を叱った後犬の様子を見ると、反省するような表情に見えることがありませんか?
犬は過去のことを思い返して反省するということはできないため、あれは反省をしているのではなく、怖い顔で怒っている飼い主さんを見て「これからどうなるんだろう」という強い不安を感じ、ひどい場合は恐怖さえ感じている時の表情です。
愛犬が攻撃的になる前の兆候を見せている段階は、犬も我慢をしているときです。
どんな状況で怒りの兆候が見えるのかを飼い主さんがしっかりと理解していけると、犬が攻撃的になる状況というのを回避することができるので、愛犬の観察をしていきましょう。
また、先ほど病気によっても攻撃的になるということをご紹介させていただきました。
脳の病気の場合は、下のような状況が見られることがあります。
- ウトウトしているような眠りが浅い
- 攻撃にきっかけが一貫していない
- ある時期を境に急に攻撃をするようになった
当てはまる場合や、適切なしつけや飼い方をしているのにどうしても攻撃的になる原因が分からないときなどは、動物病院でご相談いただくのも良いかもしれません。
犬が急に攻撃的になるのはなぜ?最後に
どうしても、私たち人間は人間の目線で「こう考えているんだろう」と思ってしまいますが、犬は全く違ったことを考えていることが多いです。
犬の性格によっては、ハイテンションで楽天家の犬というのもいますが、多くの犬は人間が思っている以上に不安や怖いと感じることが多いです。
動物としての危機を感じる能力なので当たり前とも言えますが、人間が怖くないよ~と人間の言葉で話しても、それは犬には伝わりにくいです。
特に信頼関係が築けていない・飼い主さんに安心して頼れないという状況の犬は、自分頼みになってしまうので、さらに危機管理能力が向上し、攻撃的になりやすくなると言えます。
愛犬が攻撃的にならないで済むようにするには、愛犬と信頼関係を築いて、飼い主さんの指示に従っていれば安全だと犬が思えるようにすることが何よりも大切なことです。
今回の記事の中でご紹介させてもらっているイヌバーシティは、愛犬と信頼関係を築くための非常に強い助けになりますので、ぜひ興味を持っていただけたらと思います。
>>実践者の声やメリットをご確認したい方はこちらをタップしてください
攻撃的になってしまった犬が、少しでも早く精神的な平穏の中で過ごせるようになることを切に願っております。