Warning: Undefined array key 3 in /home/wp7031/xn--n8j6db9e8na8hpn2063a5ixbl2l411el9yb.jp/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 18
Warning: Undefined array key 4 in /home/wp7031/xn--n8j6db9e8na8hpn2063a5ixbl2l411el9yb.jp/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 21
Warning: Undefined array key 3 in /home/wp7031/xn--n8j6db9e8na8hpn2063a5ixbl2l411el9yb.jp/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 30
Warning: Undefined array key 4 in /home/wp7031/xn--n8j6db9e8na8hpn2063a5ixbl2l411el9yb.jp/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 33
ぷりこ
ワンコ先生
この記事に書かれていること
犬がお漏らしをする心理とは?
ちゃんとトイレができるはずなのに、犬用の寝床がぐっしょりと濡れていたり、陰部がいつも濡れている・床にぽたぽた垂れているなど、愛犬がお漏らしをするようになったら飼い主さんはびっくりしてしまいますよね。
最初に全犬のために誤解を解いておきたいと思いますが、犬は「嫌がらせでお漏らしをしてやろう」という思考はありません。
嫌がらせというのは結構高度な脳処理が必要になります。
嫌がらせは相手の思考を読み、相手が嫌だと感じることを予測して、相手が嫌だと思ったときに喜びを感じるというメリットを得られないと行わないものなので、犬の脳にはその処理をすることはとても難しいです。
飼い主さんがいやがることを喜ぶという嫌がらせの意味でお漏らしをすることはありませんが、意識的にトイレではない所でお漏らしをすることはあります。
ですので、犬の心理として「嫌がらせ」ではお漏らしをしませんが「わざと」お漏らしをすることはあります。
犬がするお漏らしとしては、
- わざとするお漏らし
- 病気によるお漏らし
- その他のお漏らし
わざとするお漏らしは、だいたい飼い主さんとの関係からくるものなのは予想がつくところですが、病気によるお漏らしも体の異常以外である「心の病気」でも、心理からくるお漏らしが関係しています。
その他のお漏らしももちろん心理からくるケースばかりです。
これから3つの原因をそれぞれ詳しく見ていきながらその対策についてもご紹介していきますが、その前に絶対に必要なことがあります。
それが「犬を正しく理解して正しいしつけを行う」ということです。
まずこれができないと、どんなに対策をしてもすぐに戻ってしまったり、なかなか治らないということになります。
それではなぜ犬を正しく理解して正しいしつけを行うことが必要なのかというと、犬への間違えた対応は犬にストレスを与えてしまいますし、犬から信頼を得られなくなってしまうからです。
犬は飼い主さんから与えられてしまうストレスに関しては非常に負担が大きくなり、問題行動をはじめとした心の病気にかかりやすくなってしまいます。
もちろん飼い主さんは愛犬にストレスを与えようなどと思っていないことはわかっていますし、愛犬のために良かれと思うことを一生懸命されていることでしょう。
ただ、せっかく愛犬のために一生懸命やっていることでも、その方法が間違えていたり正しい方法を知らないとマイナスの結果を招いてしまいかねないんですね。
犬のしつけと言うと、マテやオスワリなどのコマンドに従えるトレーニングをしたり、吠えさせない・噛ませないための対処をして、飼い主さんの言うことに従える犬にすることだと思われる方が多いです。
これも決して間違えてはいません。
ただ、「飼い主さんの言うことに従える犬にすること」だけがしつけだと思われると、別に飼い主の言うことに従わせなくても良いんじゃないの?それこそ犬にストレスを与えることだし、のびのびと自由にさせてあげたほうがいいでしょ?と思われる方も出てきてしまいます。
特に日本で飼われている犬は小型犬が多いので、飼い主さんの方が力が強く、いざとなったら力で抑えることもできますし、危険な時は抱きかかえちゃえば良いですから問題がないようにも思えます。
でも、犬は信頼できる人に守られていると感じられることが一番安心できることです。
飼い主さんの指示に従っていれば、飼い主さんに守ってもらえて安全で安心だと犬が思える状態にすることも、犬のしつけでとても大事なところなんですね。
人間目線で見るか、犬目線で見るかということになりますが、人間目線で犬を見ていくと、犬の気持ちや本能からくる習性からずれてしまうことがあるという危険があります。
犬が家畜化されたのは、研究チームによると遺跡で見つかった最古の検体のDNAをどう変化したか観察することによって、2万年から4万年前だということを突き止めたそうです。
人と生きるイヌという文献にも
約14,000年前のイヌのものと思われる小さな下顎骨が,ドイツの Oberkassel にある遺跡の人墓から発見された(Nobis, 1979)。また,11 ,000年前頃のイヌの骨格が北イスラエルの Ein Mallaha の中石器時代の遺跡で発見されたが,老人と仔イヌの骨格が一緒に埋葬され,屈曲姿勢で横たわった人の手は仔イヌの胸の上に置かれていた。当時既にイヌは人と共に暮らし,両者の間には愛情ある関係-絆があったことが伺える
と書かれています。
これだけ長い間人間と一緒に生活をしてきたわけですが、愛情のある関係だったとしても現在のようなペットとして飼われていたわけではありません。
ご存知のように、狩猟犬であったり牧羊犬であったり、家畜や人間を野獣から守る番犬として、長きにわたって人間の役に立つ存在として歩んできましたし、改良もされてきました。
ですから、犬の本能の中には人間の役に立ちたいという欲求が根付いています。
むしろ、現在の人間の役に立てない状況のほうが、犬にとっては欲求不満と言えるんですね。
飼い主さんの指示に従うというのは犬にとって決してつらいことではありません。
しかし、人間が人間目線で犬を解釈した結果、「言うことを聞かせるのはかわいそう」と思われてしまう飼い主さんが出てきてしまうようです。
そもそも犬は野生時代も群れで生活をしていたので、最も強いリーダーによって群れの一員として守ってもらえているのが安心していられる状態でした。
それには、犬社会のルールを守って群れの一員でいる必要がありましたが、人間社会で生活をするようになったら犬社会のルールと違うことがたくさんあります。
トイレで排泄をしなきゃいけないというのもその1つです。
犬に、人間社会のルールを教えて、人間社会でも困ることなく、いざとなったら飼い主さんの指示に従っていれば、飼い主さんの役にも立て危険なこともなく、飼い主さんに守ってもらえて安心だと犬が思える状態にすることがしつけです。
しつけは犬を従わせるのではなく、犬が従いたくなるように導くことなんですね。
それにはそれなりの方法というのがあり、犬を正しく理解できていないと、どうしても人間目線のやり方や考え方でしつけをするようになってしまいます。
代表的なのが、良くない行動に対して「ダメ」でしつけをすることです。正しい行動をちゃんと犬に伝わるように教えられていないのに、ダメと怖い顔で禁止をする。
このしつけ方では、犬を恐怖で縛って従わせようとしていることに気づいていただけると思います。
じゃどうやって犬を理解してしつけを行えばよいのか?というところですが、正直ちょっとネットで調べたり本を読んだりという独学では難しいと思います。
車で例えさせてもらうとわかりやすいと思いますが、車の操作方法が書いてある本を読んだだけで、車の運転をしようとしているようなものです。
犬のしつけにも、犬を理解するための知識を座学によって得て、実際のトレーニング方法を見て学べる環境がないと、多くの場合問題行動を起こす犬に育ててしまいます。
車で言えば、教習所の講習を受けて法律やルールを学び、教習で実際の車の運転方法を教えてもらわないと、いきなり道を運転したら必ず事故を起こすという感じです。(事故を起こす前に捕まりますが(笑))
しつけの本や育犬のマニュアルのようなものは、トレーニングのやり方や問題行動を直す方法に重点を置いているので、犬を理解するための座学を教えてくれている物がほとんどないのが実態です。
ただ、よく探していただくとしつけ教室などで、ちゃんと座学や講習という形で教えてくれているところもあります。
犬に対する理解という基礎的な知識が全くない状態でトレーニングをするのと、知ってトレーニングをするのでは、犬の覚える速さが雲泥に違ってきます。
犬の学習のしかたや、犬への伝え方とか接し方を知って、犬の習性も利用するトレーニング方法で行えば、愛犬に無理なくスムーズにしつけができるというのはお分かりいただけると思います。
さらに一番大切なところですが、ダメと怖い顔で言って恐怖を感じさせる必要もなくなりますし、できたことを褒めて定着させていくので犬にも自信がつき、飼い主さんに対しても大きな信頼を感じるようになります。
しつけのやり方だけでなく、本来はこの座学の部分が本当に大切なんですが、軽視する飼い主さんが多いのが非常にもったいないと思います。
もちろんお漏らしに関しても、愛犬との関係が正しく築けていたら、そもそも犬の心理関係なく、わざとお漏らしをしたりその他の理由でお漏らしをすることもほぼありません。※体の異常は別です。
ですので、今からでも愛犬を正しく理解し、正しいしつけを行うために、座学や講習がついているしつけ教室を探してもらいたいと思います。
もしも、近くには無い・時間を取るのが難しいという方は、下の記事でご紹介しているしつけ方法がおすすめできます。
関連記事
ウソみたいに愛犬がお利口さんになる特別な秘訣を大公開です!
ホント!?今からでもお利口さんな犬にできるしつけ方法があるの?
本当に犬に安心して楽しく家族として生活をさせてあげたいと望まれるのでしたら、今からでも正しい知識を知っていただきたいと強く願います。
犬は正しく理解してもらえず、適切な対応をしてもらえないと、ストレスがどんどんたまってしまいます。
飼い主さんの間違えた対処によって、犬のストレスが蓄積していき、ストレスによって排尿のコントロールができなくなってお漏らしをしたり、ストレスによって免疫が下がることで病気になりやすくなり寿命を縮める結果にもなります。
もう成犬だし、特に問題行動を起こしていないし…と思われるかもしれませんが、まだ出ていないだけである日突然問題行動を起こすことは全然あります。
飼い主さんにとっては急に?と驚かれるようで、そのような相談もたくさん受けてきましたが、知らない間にストレスが蓄積していることがほとんどです。
ぜひ、うちは大丈夫と考えないでもらって、愛犬を家族だと思われているなら正しく理解する機会を得ていただきたいと思います。
犬がお漏らしをする心理と解決策
犬がお漏らしをする心理について詳しくご紹介していきたいと思います。
最初にご紹介しましたように、犬のお漏らしの原因である
- わざとするお漏らし
- 病気によるお漏らし
- その他のお漏らし
わざとするお漏らし
犬がわざとするお漏らしのパターンは
- かまってほしいから
- おやつがほしいから
- 飼い主さんへの八つ当たり
- 不安によるもの
かまってほしいから
犬への理解が浅いために起こると考えられます。
というのも、犬にかまってほしいと思わせる飼い方になってしまっているので、その裏には寂しいという気持ちやつまらないという気持ち、飼い主さんからの愛情が感じられないという愛情欲求の不満が隠れています。
忙しくてかまえないということはあると思います。忙しいけど散歩には連れていっているからかまっていないわけではないと思われるかもしれません。
でも、犬にとって散歩はもちろん大切ですが、飼い主さんと遊ぶ時間というのがとても大切です。
忙しい時は、ほんの数十分でもかまいませんが、他のことをしないで愛犬だけを見て飼い主さんも一緒に楽しそうに遊ぶ時間を作ることが重要です。
そして休みの時は、少し長めの時間遊んであげてもらえれば、犬の愛情欲求を満たすことができます。
かまってほしいために、お漏らしをすることで飼い主さんに注目してもらおうとしないで済みますので、お散歩とは別に遊ぶ時間というのも作ってもらいたいと思います。
先ほどの記事でご紹介したしつけ方法の座学では、「犬との遊び方」というコンテンツもあり、犬との遊びや遊び方についても詳しく知ることができます。
しっかりと遊ぶことで犬の態度が驚くほどガラッと変わることもあるくらい影響のあることですので、正しく犬と遊んでもらえればと思います。
おやつがほしいから
正しいしつけの方法を知らないでしつけをしているために起こると考えられます。
トレーニングの中には、おやつを使うことが有効である場合はあります。
犬もするべき行動がわかりやすいですし、定着もさせやすために、おやつを使ってしてほしい行動に誘導するのはいけないことではありません。
でも、できるだけおやつをあげないで教えたほうが良いしつけもあります。トイレトレーニングはその1つで、トイレで排泄をしたことのご褒美などにおやつなどを使うのはおすすめできません。
トイレトレーニングでおやつを使ってしまうと、おやつをもらうためにおしっこを少しだけしかしないで、何度もおしっこをしておやつをもらおうとする危険があります。
一気におしっこをするのではなく、おしっこはこまめに何度も行く習慣をつけてしまうことにもなるので、トイレトレーニングでおやつは使わずに教えたほうが良いです。
トイレトレーニングは子犬のしつけとして一番最初に行うことなので、トイレトレーニングの時点でしつけの方法が間違えているということはその他のしつけも不安が残るので、まずは正しいしつけの方法をトータルで知る必要があると思います。
飼い主さんへの八つ当たり
飼い主さんと犬との信頼関係が築けていないために起こると考えられます。
嫌いなシャワーをした後だったり、嫌いな爪切りをした後、ケージから出してもらいたくて沢井でいた後にケージから出してもらったときなどに、お漏らしをしてしまうことがあります。
これは、嫌なことをされている間とても我慢をしているので、一時的に強いストレスがかかってしまっている状況です。
犬からしたら八つ当たりをしている気持ちではなく、我慢していたストレスから一時的に尿意のコントロールができなくなってお漏らしをしていると考えられますが、八つ当たりをされたように感じてしまうことが多いので八つ当たりと表現しました。
どうしても苦手なことはあると思いますが、できるだけ慣らしてからケアをするとか、短い時間でできるように工夫するなど、ストレスを少しでも緩和できるように頑張ってください。
また、大好きで信頼できる飼い主さんからのされることなら、大きなストレスにならずに従えることが多いです。
我が犬を正しく理解し、正しく信頼関係が築けるようなトレーニング方法を取り入れてもらうと、八つ当たりによるお漏らしは減らすことができます。
不安によるもの
飼い主さんが愛犬をフォローできていないために起こると考えられます。
不安によるお漏らしはマーキングとして出ることが多いですが、環境が変化したことにより犬が不安を感じているために、自分のにおいを部屋中につけたいと思う気持ちからくる行動です。
マーキングは、水分を排出する目的の通常のおしっこよりも性ホルモンが多く含まれているので、においが強いのが特徴です。
赤ちゃんが生まれたとか、もう一匹子犬を飼い始めたなど、自分に対する関心が減ったと感じることも大きな不安になります。
これは飼い主さんの犬に対するフォローが必要で、今までと同じかそれ以上に犬に対して関心を寄せて声をかけたり遊んであげる時間を増やすようにしてもらいたいと思います。
マーキングも含め、今までの「わざとするお漏らし」全般に言えることですが、このままの状態で放置をしてしまうと、犬はどんどんエスカレートして他の問題行動が起きてくる可能性が高いです。
犬にとって飼い主さんがすべてであって、飼い主さんの飼い方で幸せにも不幸にもなってしまいます。
飼い主さんとしては良かれと思っていることでも、犬にとってはストレスになることだということは本当に多くて、犬への理解というのは知らなかったでは済まないレベルになります。
できるだけ早く、犬への理解を深めて正しいしつけの方法を教えてくれる場所を見つけてもらえればと思います。
ご自宅でお知りになりたい場合は、先ほどご紹介した記事をご覧いただきたいと思います。
病気によるお漏らし
病気によるお漏らしは、心の病気と体の病気に分けられます。
まず怖いのが体の病気・体の異常からくる場合ですので、先にそちらをご紹介します。
体の病気によるもの
お漏らしの症状が考えられる体の病気と言うと、泌尿器の病気が浮かぶと思います。
頻尿の症状がある膀胱炎や尿路結石、多飲多尿の症状のある腎盂腎炎や間質性腎炎など、膀胱や腎臓の病気はおもらしの原因になる病気です。
ただ、泌尿器の病気以外もお漏らしが考えられる病気があります。それはホルモンの病気です。
動物の体は外部からの刺激があっても常に一定に保たれるように調整をしていますが、その調整薬の一つがホルモンです。
体内のホルモンが通常よりも多く出てしまうことで、多飲多尿の症状が出るようになり、トイレに間に合わなくてお漏らしをしてしまうことがあります。
糖尿病や、甲状腺機能亢進症、上皮小体機能亢進症、副腎気質機能亢進症(クッシング症候群)、尿崩症がお漏らしに繋がる症状がある病気なので、水を飲む量が増えていないかも確認し、病院で相談してください。
このほか、脳や脊髄の異常によってお漏らしをしてしまうこともあります。
腫瘍や椎間板ヘルニアになると、尿意を感じにくくなって、お漏らしとして出てしまうこともありますし、外傷によって神経が傷つけられてうまく尿意が感じられなくなることもあります。
体の異常によるものの場合は、他の症状も出ていると思いますので、元気がないとか、寝ている時間が長いなどちょっとでもおかしいと感じたら動物病院で診てもらうようにお願いします。
心の病気によるもの
お漏らしの症状がある心の病気で筆頭に上げられるのが分離不安の疑いです。
分離不安は留守番中にだけ出る問題行動で、症状としては一人でいると吠え続けたり、震える・呼吸が荒くなる・家具を壊したり物を噛み続ける・お漏らしをするなどがあります。
分離不安の特徴として、飼い主さんと一緒にいる時は問題行動はせず、よく甘えて人懐こい性格であることがあげられ、飼い主さんが留守にしている時なので、まさか愛犬が分離不安になっているとは気づかなかったという飼い主さんも多いです。
しかし、小型の室内犬が多い日本では特に増えてきている現代病とも言える病気です。
分離不安になってしまう大きな原因は、しつけをせずに甘やかしてしまう「かわいがり過ぎ」です。
いつでも愛犬と一緒にいることで愛犬と離れている時間がないため、犬が精神的に自立することができなくなり飼い主さんに依存してしまうようになります。
そして飼い主さんも犬に依存してしまう共依存の可能性もあります。
分離不安の治療はできるだけ薬は使わずに一人に慣れさせていく・お留守番の練習をしていくという方法で、精神的な自立を促していきます。
もちろん最初はほんの短い時間から行って、徐々に慣らしていきますが、それでも飼い主さんに依存している犬にとっては辛いことでしょう。
分離不安は決して急がずに長い目で見て時間をかけて慣らしていくようにしないと、ストレスからくるお漏らしも増えてしまいますので焦らずに解消していってください。
心の病気が原因でお漏らしをしてしまうもう一つのパターンが「ストレスによるもの」です。
ストレスで排尿のコントロールができなくなったり、免疫力が下がって病気になりやすくなるとご紹介しましたが、なぜストレスでそのような状況になるか簡単に解説をしておきます。
私たち人間もそうですが、ストレスがかかるとストレスという外部からの刺激に対抗するためにホルモンが分泌されます。
短時間でしたら、体や気持ちに働きかけてストレスを跳ね返す力になるものですが、長時間分泌されているとそのホルモンが免疫機能やその他の機能にダメージを与えてしまいます。
そして自律神経にも悪影響を与えてしまうため、体内の神経系統が通常に行われなくなることがあり、尿意を感じられないと言ったことが起きてしまいます。
犬にとって一番ストレスを感じる最大の原因というのが、犬としての本能を満たせない状態です。
あとは間違った叱り方をされるなどの悪いしつけ方法をされていることや、信頼して頼れる人がいないというリーダーの不在です。
飼い主さんが愛犬にとって信頼して頼れる存在に確実になりたい場合は、先ほどの記事がとてもお役に立てると思います。
犬としての本能と言われてもいまいちピンと来ないという方は、ちょっと焦ってもらったほうが良いかもしれません。
食べたい・飲みたい、寝たいという欲求は当然ですが、運動がしたい、愛されたいという欲求もとても強いです。
また、嗅ぎたい・噛みたい・遊びたいという欲求も大切な犬の本能ですし、人の役に立ちたいという欲求もあります。
これらの本能からくる欲求を日常の生活で満たしてあげないと、犬は大きなストレスを感じます。
間違った叱り方というと、目を合わせて叱ろうとしたり、叩くなどの体罰をしたり、恐怖で犬の行動を制限しようとするのは絶対にダメです。
たまにお漏らしや粗相をしたところに犬の鼻を押し付けて叱ると言った方法でしつけたとおっしゃる人がいますが犬からの信頼を得られるしつけ方法とは真逆の行動です。
このような「無知な飼い主さん」に変われている犬は、どれだけストレスがたまっているかと心配になるレベルです。
ストレスがたまることで心の病気になり、攻撃行動をとるようになる犬も少なくありませんし、自傷行為をするようになる犬もいます。
飼い主として犬を正しく理解して、信頼されて頼られる関係を築けるようにしてもらいたいと切に願います。
犬はストレスを感じるとカーミングシグナルと呼ばれるストレスサインを出します。サインを見逃さずに原因を突き止めてそれを排除することも忘れないでください。
その他のお漏らし
- 興奮しやすい・繊細な性格
- 恐怖体験によるもの
- ホルモン反応性尿失禁
- トイレの環境が悪い
興奮しやすい・繊細な性格
犬の性格は元々親から遺伝された性格というのがありますが、子犬の時の育てられ方によっても性格が変わってきます。
例えば、飼い主さんが帰ってきたことを大喜びしてお出迎えしてくれていたとします。
飼い主としては嬉しいと感じる場面だと思いますが、それを飼い主さんもハイテンションで子犬に会えた喜びを表現したとしたら子犬の興奮もMAXに達し大興奮になるでしょう。
あまり興奮しすぎて「うれション」という興奮状態でおしっこをがまんする筋肉まで神経が届かなくなってお漏らしをしてしまうようになります。
うれション自体は特に子犬の時は尿道括約筋も未発達なため良くしてしまうお漏らしなので、いけないことではありません。
ただ、毎日心理的に興奮状態になりうれションをしていたとしたら、気持ちが昂るとすぐに興奮したり、ちょっとしたことでも興奮しやすくなる性格の犬に育つ上、成犬になってもうれションをするようになる可能性もあります。
繊細な性格というのも、あらゆることに反応することが多くなるため、精神面の揺らぎも大きくなり、激しく動揺するようなことがあるとお漏らしをしてしまいやすくなります。
興奮しやすい・繊細な性格の犬にしないためには、犬をむやみに興奮させないようにし、あまり神経質な対応もしないよう心がけていくと良いです。
飼い主さんを頼れる存在だと思ってもらえるように、毅然とした中にも優しさを持ち、どっしりとかまえていて、すぐに動揺しない態度で過ごすと犬に安心感を与えることができます。
ちなみにうれションもおしっこのお漏らしと同じことですので、叱らず何事もなかったかのように掃除をして消臭をしておくようにしてください。
恐怖体験によるもの
犬が苦手な花火や雷の音でとても怖い思いをした場合、犬もトラウマになりますので、同じような心理になった時に恐怖からお漏らしをしてしまうことがあります。
花火や雷の音などは良く言われているものですし、爆音が急にしたら誰でもびっくりするので理解ができますが、人間からしたらこれが?と思うものに恐怖を感じていることもあります。
台風が来たときに何かが窓にぶつかって怖飼ったかもしれませんし、掃除機の音が突然したことが怖いと感じてしまったかもしれません。
犬が何に対して恐怖を感じているのかを探して、知っておいてあげると怖いことから守ってあげられるかもしれませんので、態度によく気をつけておくと良いでしょう。
あと犬の心理が服従の気持ちになるとお漏らしをします。
排尿昨日の未発達な子犬によく見られますが、成犬になっても相手に服従の気持ちになるとお腹を見せながらお漏らしをすることがあります。
恐怖体験までは行かないかもしれませんが、飼い主さんが粗相を強く叱ってしまったときなどに、怖いと感じて「おしっこをすると怒られる」と勘違いするケースもあります。
できるだけ我慢をしますが、しきれなくてお漏らしになってしまったり、飼い主さんの目の届かない所にこっそりとおしっこをするようになるので、トイレでしない点ではお漏らしになるでしょう。
トイレの失敗は絶対に叱ってはいけないというのは、犬がこのような勘違いの学習をしてしまうことを防ぐ意味もあるんですね。
ホルモン反応性尿失禁
これは少し聞きなれないことかもしれませんが、避妊手術や去勢手術をした犬に見られるお漏らしです。
メスに多いですが、2回目のヒートがくる前に避妊した犬の20%に起こると言われていて、通常避妊手術を受けたあと3~4年で発症します。
これは手術の仕方が悪かったわけではなく、摘出する生殖器の近くにホルモンを分泌する器官があるため、ホルモンのバランスが崩れやすく、自立神経に影響を与えてしまうために起こるそうです。
おしっこをがまんする尿道括約筋というのは2種類あって、自律神経でコントロールされる内尿道括約筋と、体性神経でコントロールされている外尿道括約筋があります。
このうち、自律神経でコントロールされているはずの尿道括約筋がうまく機能しなくなったり、性ホルモンが少なくなることで外尿道括約筋の力が弱まることで、尿が漏れ出てしまうようになるのがホルモン反応性尿失禁です。
これは動物病院で相談すると、ホルモン剤を使うなどの治療方法がありますので、獣医さんに診てもらってください。
トイレの環境が悪い
既にほかの場所におしっこの匂いがついていてそこをトイレと認識してしまっていたり、引越しや部屋の模様替えでトイレの位置を変えてしまって新しいトイレを認識できていないなど、そもそもトイレが分かっていない場合もあります。
その他にも、トイレが汚いことを嫌がってトイレでしないケースもあります。心理的に受け付けないという感じでしょうか。
その犬にもよりますが、一度下トイレシートの上に乗りたくないという超きれい好きの犬もいるようですし、トイレシートの足の感触が気に入らないという場合もあります。
また子犬の時や若い成犬の時は全然問題なかったのに、急にきれい好きに目覚めてしまい、トイレが気に入らなくて他でおしっこをするようになるケースもあります。
トイレの場所にも注意してみてください。
犬は野生時代には見通しが良いところで排泄をしていたため、近くに壁があると圧迫感を感じることもあるようですし、落ち着かない場所では排泄できないこともあります。
トイレの場所は、視覚触覚聴覚嗅覚の面から考えて、場所決めをしてあげると良いでしょう。
ぷりこ
ワンコ先生
まとめ~犬がお漏らしをしてしまう心理~
犬がお漏らしをしてしまう心理について最後にまとめておきたいと思います。
犬がお漏らしをする心理は
- わざとするお漏らし
- 病気によるお漏らし
- その他のお漏らし
わざとするお漏らしの心理は、ほとんど飼い主さんが犬を理解できていないことから起こる場合が多いです。
- かまってほしいから
- おやつがほしいから
- 飼い主さんへの八つ当たり
- 不安によるもの
正しいしつけ方法が分かっていなかったり、信頼関係ができていない、フォローができていないために、犬はお漏らしをしてしまいやすくなります。
病気によるお漏らしは、体の病気と心の病気に分けることができます。
体の病気としては、泌尿器の病気のほかに、ホルモンの病気や脳や脊髄の異常から多飲多尿などの症状が出て、トイレまで間に合わなくてお漏らしをしてしまったり、尿意を感じないことから出てしまうようになります。
体の病気の場合は動物病院で治療をするしか方法はありませんが、問題なのは心の病気によるものでした。
- 分離不安
- ストレス
心理と言うより、心の病気なので、飼い主さんがストレスを取り除いてあげたり、安心して頼ってもらえるように信頼関係を築いたり、1人でいる時間を増やしていくなどでケアをしていきます。
その他のお漏らしの心理としては、
- 興奮しやすい・繊細な性格
- 恐怖体験
- ホルモン反応性尿失禁
- トイレの環境が悪い
など、様々ありましたが、その中でも興奮による「うれション」はよくあるお漏らしとして注意をしてほしいものです。
あまりに売れションが多い場合は、普段からあまり興奮させないように、飼い主さんのテンションや普段の姿勢など、見直すことも必要かもしれません。
最後に、老犬のお漏らしについてですが、心理的な面で言うと、加齢によって体が思うように動けなくなることに対する不安や、赤ちゃん返りのように飼い主さんに甘えたくなることが考えられます。
ただ、加齢によるお漏らしについては心理面よりも、体の機能の低下によるものが多いです。
- 筋肉の低下
- 機能をコントロールする力の低下
- 神経伝達の低下
などによって、我慢できなくなったり制御できなくなることもあります。
さらに言えば排尿している認識がないこともありますし、病気になりやすくなることから病気によるお漏らしも増えてきます。
老化のサインが見られるようになったら、飼い主さんのサポートが必要になってくるので、犬の負担が少しでも減るように環境を整え、介護していきやすい状況を作るように考えて行ってください。
老化によるお漏らしは、心理面も含めて獣医さんに相談し連携をとれるようにしておいてもらって、介護する飼い主さんの負担も増えないように気をつけてもらえればと思います。
犬がお漏らしをする心理にさせないためには、何度もお話しさせていただきましたが、犬を正しく理解して正しいしつけをしてあげることが根本的な解決になります。
正しい理解をしてもらえると、おのずと飼い主さんの行動にも自信がつき、毅然とした動じない態度というのが取りやすくなります。
ぜひ、今後も続く愛犬ライフを楽しく悩みの少ないものにしてもらうためにも、正しい方法というのを知る機会を作ってもらいたいと思います。
関連記事
ウソみたいに愛犬がお利口さんになる特別な秘訣を大公開です!
ホント!?今からでもお利口さんな犬にできるしつけ方法があるの?