犬の留守番が24時間以上のときは?犬はどれくらい留守番ができるの?

ワンコ先生

人間にはいろいろな事情で、どうしても犬を長時間お留守番させる機会が出てくると思います。
犬の留守番と言っても数時間程度から24時間以上留守番していてほしいことも出てくるでしょう。
そんな時、犬をどうやってお留守番させるのが良いのかご紹介していきます。

犬は24時間もお留守番できるの?

犬の留守番

生活を送っていくうえで、愛犬にお留守番をしていてほしいと思う場合はあると思います。

そのお留守番をしていてもらう時間もほんの数十分から24時間という丸一日お留守番をしていてもらわないといけないというケースもあるかもしれません。

犬はどれくらいの時間、留守番できるのかというと、その答えは「犬によって留守番できる時間は変わる」になります。

少しの時間なら問題なくお留守番ができていたとしても、お留守番時間が24時間という長い時間になると「問題なく」お留守番ができる犬というのはかなり少なくなると思います。

基本的にお留守番ができる時間の長さというのは、その犬が子犬の頃から現在までどんな環境で育てられたか?で大きく変わってきます。

家族が昼間に家にいることが少ない共働き世帯だったら、早ければ子犬の頃から長時間の留守番をしているでしょう。

もちろんいきなり長時間の留守番をさせるわけではなく、最初は短い時間からお留守番することに慣らすトレーニングをされて、長時間のお留守番ができるようにしていると思います。

そういう犬は長い時間お留守番をすることになれているので、特に問題を起こさずにお留守番ができますが、飼い主さんといつもべったり一緒にいる場合は短時間のお留守番でもできずに問題を起こしやすいです。

ここで考えないといけないのは、人間側は用事が終われば必ず帰るということが当然のように分かっていますが、犬の方は飼い主さんが必ず帰ってくるかわからないので大きな不安を感じるという点です。

ですからまず、短い時間お留守番をさせて、様子を見ながら時間を伸ばし、飼い主さんは出かけても必ず帰ってくるということを愛犬に伝えるトレーニングを行うわけです。

普段お留守番に慣れている犬だったとしても、通常は8時間くらいまでにしておいた方が犬も不安を抱きにくいようです。(時間は個体差があります)

またしつけの種類やしつけの進み具合によっても不安を感じる時間は変わってきます。

これらのことから、いくらお留守番ができる犬だったとしても、まる1日の24時間以上一匹でお留守番をさせても平気か?というと、それはお勧めできません。

理由としては、のちほど詳しくご紹介していきますが、犬は元々群棲本能と言って群れで生活する本能を持っているので、一人になる時間が長いというのはそもそも不安を感じるものです。

犬種や性格によってもお留守番ができる時間は変わってきますが、24時間以上というと一般的に言われるお留守番というものより精神的に過酷な環境になり、犬のストレスもけた違いになるということは覚えておいてもらいたいと思います。

犬はトレーニングすれば24時間お留守番ができるのか?

犬 お留守番

正直、犬を一匹で24時間もお留守番ができるのか?と言われれば、犬に相当のストレスがかかり、色々な問題も出るので、24時間もお留守番をさせないであげてほしいというのが私の答えとなります。

24時間など長時間留守にする必要があるときは、一人で留守番をさせるよりもペットホテルに預けてもらったほうが良いと思います。

家族などに預けられるなら、家族に頼んで犬を見ていてもらうのが一番かもしれませんが、犬だけでお留守番をさせるときはペットホテルに預けてもらうほうが無難です。

24時間以上お留守番にさせる時にペットホテルに預けてもらいたい理由としては、

  • トイレなどを掃除できない衛生面
  • 想像できないような事故の可能性
  • 飼い主が返ってこない不安やストレス

主にこの3つが挙げられます。

中には、「うちの子は人嫌い」とか、「ほかの犬と仲良くできないから」というご心配から、ペットホテルを含む誰かに愛犬を預けることができないとお考えになる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

このような場合は、犬にとって必要な「社会化」ができていない可能性が高いです。

つい私たちは、飼い主になついてくれていればいいと考えがちですし、お散歩で会うくらいだからほかの犬と仲良くできなくても問題ないと、「犬の社会化」について軽く考えてしまうところがありますが、社会化ができている子といない子では性格にも影響が出てきます。

コラム~犬の社会化ってなに?犬の社会化とは、これから生きていく人間社会に慣れることです。
何が怖いもので、何が怖くないかを犬が自分で判断できるようにしていかないと、犬は恐怖の中で生活していかないといけません。社会化の目的は、犬を精神的に落ち着いたおおらかな犬に育て人間社会で余計なストレスを感じなくて済むようにすることです。

犬の社会化を行うことは「犬のしつけ」の中でも非常に大切なものの1つです。

犬のしつけというのは、トイレで排泄ができるようにすることや、マテ・フセなど飼い主さんのコマンドに従えるようにするというのも大切ですが、愛犬がストレスを感じずに生活できるようにするという部分がかなり大切なことです。

愛犬がストレスを感じずに生活できるようにするのに大切なのが、社会化を進めることと飼い主さんと信頼関係を築くことなんですね。

私たち飼い主が犬のしつけで注目しやすいのがトイレトレーニングだったり、コマンドに従えるかという部分になりがちですが、実は一番気をつけないといけないしつけが「社会化」と「飼い主との関係」です。

確かにしつけ教室などで教えてくれるのは「トレーニング」の部分が多いので、「しつけ=トレーニング」と思われやすいです。

しかし、そのトレーニングをスムーズに進めたり、定着させやすくする・外出先など環境が変わっても従えるようになるためには、社会化と飼い主との関係の部分のしつけができていないと難しくなります。

24時間という長時間のお留守番はおすすめできませんが、お留守番自体をする時にも飼い主さんを信頼できているかどうかで、待っている間の犬の精神状態が大きく変わります。

もしかするとここで少し違和感や疑問を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

飼い主との関係の部分で、私は「信頼関係を築く」と解説していますが「犬に教えるのは上下関係じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

確かに、一昔前までは犬は室内で飼うよりも外で番犬として飼われていたことが多い時代もありましたし、犬は順位を決める動物だから犬に飼い主よりも上だと思わせてはいけないという考え方のしつけが主流でした。

犬は本能で順位決めをしますし、飼い主よりも上だと思わせない方がいいのは変わったわけではありませんが、しつけの根本的な考え方で「上下関係を教える」のではなく「信頼関係を築く」というのが世界的なスタンダードになっています。

上下関係と信頼関係の違いなんてあまり変わらないと思われるかもしれませんが、犬にとってはストレスのかかり方が天と地ほどに変わってきます。

飼い主さんを「怖いこともするから従わなきゃ」と思わせるか、「指示に従っていれば安全だし飼い主さんも喜んでくれるから従いたい」と思わせるか…

どちらが健全な精神状態か、どちらが理想的な関係かお分かりいただけると思います。

「しつけの種類やしつけの進み具合によっても不安を感じる時間は変わる」と先ほど申しましたが、「社会化と飼い主との関係を重視しているしつけの方法」かどうかを見極めることがしつけの方法を選ぶ上で非常に重要なポイントになります。

不安なく落ち着いてお留守番ができるようにしてあげるためにも、しつけをスムーズに進めていくためにも、愛犬をおおらかで落ち着きのある犬に育ててあげるためにも、しつけ方法選びは間違わないでいただきたいと思います。

それではご紹介したような理想的な関係になれるしつけ方法は?というと、私がご相談を受けたときは必ずイヌバーシティというしつけ教材をお勧めしています。

イヌバーシティをお作りになったしほ先生も

日本の犬は社会化ができていない犬が本当に多くて、そのために犬がストレスを感じる場面が多いです。

いろいろなことに慣れていないため、あらゆることに恐怖を感じて攻撃的になったり(噛む)吠えて追い払おうとしたり(無駄吠え)飼い主から離れられない子(分離不安)などが起こっています。

犬がちゃんと社会化できていれば、問題行動をしている子でも、解決することが多いです。

とおっしゃっています。

そのため、イヌバーシティではしつけの基本ともいえる、「主従関係」「コミュニケーション」「社会化」に関しては、かなり力の入ったコンテンツになっています。※主従関係という言葉を使っていますが、正しい主従関係というのは信頼関係を築くことと同じです。

犬の社会化というと、子犬の時に行うものであるのは間違いないので、成犬になったら社会化できないと思われるかもしれませんがそんなことはありません。

成犬になっても、犬はしつけ方次第でガラッと驚くように変わりますので、成犬だからと諦めないでください。

イヌバーシティはしつけのバイブルとも言えるしつけ術なので、犬を飼っているのなら一家に1つは必要と言えるほど、飼い主さんの最強武器になります。

これがあれば、正しく主従関係を築ける基本のしつけ方法から問題行動に手を焼いているハードな飼い主さんまで、どんな犬もお利口さんにできる凄いしつけ方法が詰まっています。

特にお留守番が多くてストレスをかけやすいという場合は、普段の接し方や遊び方などを知っていると愛犬へのケアが万全になります!

イヌバーシティをおすすめしたいポイントはたくさんありますが、その中でもただ「トレーニングの方法」だけとか、犬を飼うときの考え方だけというような内容が薄いしつけ教材ではない部分は強く推したいと思います※実際他のしつけ教材に多くて、本当にがっかりしました。

24時間もの長いお留守番でなくても、普段からお留守番が多くなってしまう犬は愛情欲求が満たされない時間が長いため、飼い主さんに注目してほしい気持ちから問題行動に繋がりやすいです。

しかしイヌバーシティでは、トレーニング以外にも「トレーニングをしていない時の接し方」や「犬との遊び方」もコンテンツとして用意されていますし、視聴していただくとお分かりいただけますが愛犬の褒め方が自然と上手くなります。

イヌバーシティ いぬ大学現在、しつけ教材の中ではダントツに大評判で、多くの悩める飼い主さんが購入されて「嘘みたいに良い子になった!」「見違えるように賢い犬になった!」「もっと早く買えばよかった!」という大絶賛を考えると、金額も決して高いものではないと思います。(最大分割を使えば1日30円以下になりますし)

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いくら良いと勧められても「イヌバーシティってうちの子に必要なのかな?」と思われるでしょうし、そもそもイヌバーシティを実践するメリットがいまいち感じられないかもしれません。

そのような方に、イヌバーシティを実際に実践した飼い主さんからいただいた感想やどのように愛犬が変わったのか、実践するメリットをご紹介している記事がありますので、一度ご覧になってみてください。

愛犬の行動にお困りだった飼い主さんからの生の声をたくさん載せてありますので、あなたの愛犬がどのように変わるのかイメージしやすいと思います。

子犬の感想が多いですが、成犬でも行動が変わる様子が記事内でご紹介する動画で見ていただけますので、成犬でも間違いなく愛犬を変えることができます。

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愛犬にできる限りストレスを与えずに、安心してお留守番をしてもらうのに「しつけ」という部分が非常に大切でしたのでおすすめのしつけをご紹介してきました。

それでは、犬の留守番を24時間もさせないほうが良い理由を一つ一つ見ていきましょう。

留守番を24時間もさせないほうが良い理由1 トイレが掃除できない衛生面

24時間といった長時間にわたるお留守番のときに、飼い主さんはご飯を用意していきますよね。

当然おなかがすけばご飯を食べて、うんちがしたくなります。

普段はトイレでしたうんちを飼い主さんが片付けていると思いますが、お留守番中は当然うんちが放置されています。

すると、うんちを踏んずけてしまい、その足でそこら辺を歩き回ればうんちだらけになって、衛生的に汚い環境で過ごしていなければなりません

トイレトレーニングができている子も、周り中にうんちのにおいがするわけですから、どこでもうんちをしていいの?と混乱します。

24時間以上そういう環境にいると、せっかくできていたトイレができない子になってしまうこともあります。

衛生面でも、トイレトレーニングの面からみても、一匹だけで24時間もお留守番をさせることはおすすめできません。

留守番を24時間もさせないほうが良い理由2 想像できないような事故の可能性

24時間以上犬をお留守番させなきゃいけない時に飼い主さんが考えるのが、狭いところだと遊べなくてかわいそうだから広い空間に入れるようにしようということです。

遊べるようにしておけば、犬も楽しいしかわいそうじゃないよねという発想で多くの飼い主さんがそういった環境を用意しようとするでしょう。

しかし、犬というのは飼い主さんが見ていない時にどんな行動をするかわかりません。

普段は飼い主さんに怒られるからやらないことでも、お留守番中は好奇心に任せて色々なものを噛んだり、倒したり、ひっくり返したり。

高いところから飛び降りて着地に失敗し、骨折などのけがをしたり、まさかと思うものを口にして誤飲することも考えられます。

手当の遅れが命にかかわってくることもあります!

もちろん、そのような危険に合わせないために厳重な環境生理をしていかれることと思いますが、まさか!ということが起こらない保証はありません。

留守番を24時間もさせないほうが良い理由3 飼い主が返ってこない不安やストレス

お留守番の訓練をした時って、犬に「ちょっと出かけるけど必ず帰ってくるから大丈夫だよ」ということをわかってもらおうとしましたよね。

飼い主さんはいなくなっちゃうけど、ちゃんと帰ってきてくれるから心配ないと思えるようになっている犬は、お留守番中に吠え続けるようなこともありません。

でも、帰ってくると思っているのに飼い主さんが返ってこないと犬も不安になり、今まではおりこうさんにお留守番ができていた犬が、怖さと不安で吠えるようになってしまったというお話を実際に聞いたことがあります。

また、私たちの想像以上の強いストレスがかかるので、あとからご紹介する心の病気に繋がって問題行動がひどくなることもあります。

犬は人間社会で生きていくうえで、犬社会のルールではなく人間のルールに従う必要があるので、ただでさえ多くのストレスを感じていると言います。

24時間以上もお留守番させられることがどれだけ大きなストレスになるかは、私たちの想像をはるかに超えているはずです。

それになんといっても、飼い主さんに不信感を感じてしまう危険もあります。

不信感を感じてしまうと、犬の気持ちが飼い主さんから離れて自分の殻に閉じこもり、今まで築こうと頑張っていた正しい主従関係にも悪影響を及ぼす危険が高いです。

犬の留守番が24時間以上になるときは預けよう!

24時間の留守番

犬の留守番が24時間以上になるようなときは、一人でお留守番をさせないでペットホテルに預けることをご検討いただきたいと思います。

普段から、信頼してお任せできるペットホテルなどの施設を探しておくと、いざというときに困らずに済みます。

信頼して預けられるペットホテルが家の近くにあれば良いですが、そういうところがない場合は、ちょっと遠くでもよいと思います。

ちゃんとしたトレーナーさんが見てくれて、ほかの犬とも遊べたり、お散歩もできて快適にお泊りできる場所であれば、1泊じゃなくて2泊にして無理のないようにお迎えに行くのも一つの方法です。

もしも、社会化の部分が不安だという場合は、その旨を伝えておくとちゃんと配慮してくれるお泊り施設はたくさんあります。

お留守番替わりのお泊りでも良いですが、もしも社会化が少し不安なのでしたら、思い切って数日預かり保育をしてもらうと、他の犬とたくさん触れあって社会化が克服できるケースは多いです。

もちろん、お預けするお泊り施設に関しては事前に一度足を運んで、どのように預かってくれるのかとか、訓練士さんはどんな方なのかなど、納得してお預けいただけるように準備は必要です。

ほかの犬と遊ぶことで社会化がちょっと不十分だという子もすっかり落ち着いた子になって帰ってきたりもしますから、選択肢の一つに入れておいてもらえるとよいのではないでしょうか。

先ほども少し触れましたが、犬の社会化は軽んじないでください。

社会化は、犬同士で遊ばせることで犬社会のルールを知って犬同士で仲良くでき、犬の本能を満たしてあげるという大きなメリットがまず一つあります。

ペットホテルに預けるのがかわいそうとお考えになるなら、本来お留守番の24時間という時間を社会化に使うという日上に有効な時間にすることができます。

しかも、犬だけではなく飼い主さん以外のお泊り施設のスタッフであったり訓練士であったりと、飼い主さん以外の人間に接することで、人間社会は怖くないことや飼い主さん以外の人間も好きになれるおおらかな子にすることもできます。

犬に人間社会の環境に慣れさせてあげないと、犬はストレスを感じ続けて「すぐビビる犬」になってしまいます。

もしも24時間もの長い時間お留守番をさせないといけない場合になったら、ペットホテルに預ける以外にもお泊り保育などを活用していただく方法もあることを覚えておいていただけたらと思います。

犬は留守番している間何をしている?

犬 ストレス

お留守番に慣れている犬は、飼い主さんが外出してもクレートやケージの中で寝たり、おもちゃで遊んだりと落ち着いていることが多いです。

ただ、飼い主さんが外出することに不安や恐怖を感じる犬は、飼い主さんが外出したことを理解してからコルチゾールと言ったストレスホルモンが分泌され始めます。

たいていの犬は30分ほどでストレスホルモンの濃度が最も高い状態になるので、犬はお留守番開始から30分ほどで強いストレスを感じるということです。

留守番中の犬は、まずストレスがMAXになるまではウロウロしたり窓から外を見たりと飼い主さんを探して歩き回ります。

その後ストレスが強くなってくると、吠えて抗議したり、破壊行動をしたりが始まります。

もしもお留守番がなれていない犬にお留守番をさせた後、帰ってきたらゴミ箱が部屋中にまき散らされ、ぐちゃぐちゃになっているとき、私たちはいたずらしたと思いがちですが、犬としたら抗議の破壊行動をした可能性も高いです。

  • 家具を噛む
  • 部屋中を散らかす
  • クッションを食いちぎる
  • ティッシュやトイレシートを噛みちぎる
これらの行動があった場合、たとえお留守番が短い時間であっても犬は強いストレスを感じているかもしれません。

お留守番は練習をすることで犬に慣れさせることができるので、徐々にトレーニングをしてお留守番ストレスから解放させてあげましょう。

犬の留守番トレーニングの方法

24時間の留守番

愛犬の留守番トレーニングの方法をご紹介していきますが、犬のしつけ全般に関しては先ほどからご紹介しているイヌバーシティをご視聴いただいた方がわかりやすいですし理解も深めていただけます。

何かトレーニング方法を知りたいと思った時にネットなどで調べて独学でしつけをされる方も多くいらっしゃいますが、その方法だと愛犬に伝わりにくくしてしまう可能性があります。

例えば、正しい行動を褒めてしつける方法を実践していたのに、違うトレーニングでは愛犬を驚かしたり、痛みが伴うしつけを行ってしまうと、犬は混乱し飼い主さんを信頼することができなくなります。

できるだけしつけを行う際は、同じしつけの方法を実践していただいた方が愛犬に伝わりやすいうえ、一貫した態度で行えますのでしつけの時間が大きく変わります。

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犬の留守番トレーニングのポイントは

  • 短時間のお留守番からゆっくり慣れさせる
  • 普段の接し方を見直す
  • お留守番の環境を整える
この3つになります。

短時間のお留守番から慣れさせる

これは、犬に対して「飼い主は外出しても必ず戻ってくる」ということを伝えて、不安や恐怖を感じにくくする練習です。

はじめは5分くらいですぐ帰ってくるところから始めましょう。

様子を見ながら大丈夫そうなら10分とか15分とかに伸ばしてみて、30分まで伸ばせるようになったらだいぶストレスを感じることが減ってきていると判断できます。

昨日は大丈夫だったけど今日はダメだった場合は、大丈夫だった時間でしばらく練習してゆっくりと時間を伸ばすようにしてください。

普段の接し方を見直す

いつも一緒にいる時はべったりくっついている犬の場合は、当然飼い主さんがいないことに強い不安感を覚えてしまいます。

普段一緒に家にいる時でも、1人で遊ぶ時間を作ったり、お互いの空間で離れて過ごす時間を作るようにしましょう。

お留守番の環境を整える

お留守番中の環境で一番大切なのは空調です。

犬は暑さに弱いので温度と湿度は快適な状態が保てるようにしてください。

また、部屋中をお留守番スペースとして開放するのは避け、安心して過ごせるクレートやケージに入れておくようにしてください。

狭いとかわいそうと思うかもしれませんが、その方が守るべき縄張りが狭いので犬が安心してくつろぐことができます。

そして、お留守番の時だけ遊べるおもちゃも用意すると良いでしょう。

おやつを入れておけるコングや知育玩具を使うと、犬が夢中になりやすく飼い主さんの不在を短く感じることができます。

お留守番の時は電気や音楽はどうする?

愛犬をお留守番させている時に、電気は特につけっぱなしにしておく必要はありません

「暗い中でいたら怖いのでは?」と思うかもしれませんが、犬は普通暗いところを怖がる動物ではありませんので基本的には心配しないで大丈夫です。

むしろ、体内時計がくるってしまうおそれがあるので電気をつけっぱなしにしない方が良いことの方が多いと言えます。

ただ、今までお留守番中はいつも電気がついていた場合は、それで慣れていると思うので、環境を変えないほうが良いでしょう。

また、音楽やラジオをつけっぱなしの方がさみしくないんじゃないか?と思うかもしれませんが、それは普段の環境に合わせてください。

いつも飼い主さんと家に一緒にいる時にテレビがついている場合は、急に音がしなくなると不安を感じてしまうかもしれません。

ここら辺は、犬がストレスを感じないように普段の環境を考えたうえで判断してもらえると良いと思います。

犬が留守番でストレスを感じるとどうなる?

留守番中のうんち

犬が留守番でストレスを感じ続けていると、多くの場合は精神的な疾患(心の病気)になる可能性があります。

症状としては

  • 分離不安
  • 強迫性異常症
  • 攻撃行動
などがあります。

これは心の問題から引き起こす問題行動で、時には投薬による治療をすることもある心の病気です。

多くの場合、飼い主との間に正しい主従関係が築けていないために起こることで、犬は飼い主のリーダーシップに対して強く不信感を抱いています

対処法もご紹介しますが、なによりも犬との現在壊れてしまっている関係を直さないことには、根本的な解決になりません。

正しく犬との関係を築き直すためには、正しく犬のことを知り、正しく犬に伝える方法を知ることが一番重要です。

分離不安

飼い主と離れたときにだけ出る行動で、極度の不安と恐怖を感じる心の病気です。

  • 飼い主が出かけようとすると吠える
  • 1人でいると吠え続ける
  • 1人にされると震える
  • 留守番中に粗相をする
  • 呼吸が荒くなる

対処法

分離不安の原因は犬の飼主に対する過度の依存になります。犬が飼い主に依存するのは、飼い主が犬をかわいがり過ぎて甘やかしすぎたことによって生まれます。

犬を適切に扱わずに甘やかしすぎた結果、犬は一人立ちができなくなって依存するようになります。

対処法としては、お留守番の練習などが効果的です。
ただ、分離不安が疑える犬に対しては、30秒くらいのお留守番から始めたほうが良いでしょう。

時間も状況によりますが、1分単位で伸ばして様子を見たほうが良いです。

強迫性異常症

無意味な行動を繰り返す常同行動と、自分の体をなめ続けたり噛んだりする自傷行為など異常な行動を強迫性異常症と言います。

  • 体の一部を炎症が起きるほど舐め続ける
  • しっぽを追いかけてグルグル回り続ける
  • 同じペースでウロウロと歩き続ける

対処法

最初は病気が原因ではないか検討します。動物病院を受診して判断してもらってください。

強迫性異常症が疑える場合、声をかけるとやめる程度であれば飼い主がこまめに声をかけるなどの行動療法で治すことができます。

また長時間の留守番による運動不足から強迫性異常症を発症することもあります。

十分な散歩をしたり、犬と触れ合う時間を増やしてみるなど犬との関係を見直してみましょう。

攻撃行動

留守番中に強くなるストレスを解消しようとして吠えたり噛んだりという攻撃的な行動をすることです。

※攻撃行動の代表的な行動は原因によって変わりますが今回はお留守番時で考えます。

  • ペットシートを噛みちぎる
  • ゴミ箱を倒して中身を散らかす
  • クッションや家具などを噛む

対処法

お留守番の練習をしてお留守番をストレスだと感じないようにしていきます。

また、攻撃行動をする多くは飼い主さんと犬との関係が崩れている可能性が高く、犬が自分の優位性を主張していることも考えられます。

普段の生活の接し方から見直して、正しい主従関係を構築できるように行動しく必要があります。

犬の留守番が短時間と24時間以上の場合

犬が留守番するときはペットホテル

犬の留守番の練習が十分にできていれば、数時間のお留守番はできるでしょう。

しかし、10時間以上ひとりにしておいたり、24時間に及ぶ一泊のお留守番になる場合はお留守番をさせることが危険な理由はお分かりいただいたと思います。

  • 普段から接している家族や知人
  • ペットシッター
  • ペットホテル

などに預けてください。

一番安心なのは、よく知る家族や知人かもしれませんが、例えば犬が今後ケガや病気で入院する可能性もなくはないので、動物病院と併設のペットホテルに預けてみるのも良いでしょう。

病気やケガをしたときに一番大切なのが、体力の回復です!

でも、慣れない環境に置かれると、下痢をしたりご飯を食べなくなる犬も少なくありません。

最初に犬を預ける時は犬も慣れていないので体調を壊すこともあるかもしれませんが、病院ですから

ちゃんと処置をしてくれるところも安心できます。

もちろん犬との相性もあるので、どうしても犬がストレスを感じるようなら無理に預ける必要はありませんが、動物病院に預けてみるというのも一つの選択肢として覚えておいてもらうと良いと思います。

ペットホテルの選び方

先ほど愛犬の社会化のためにも預かり保育もおすすめというお話をしましたが、もちろんペットホテルに預けるのも良いと思います。

ペットホテルを選ぶときはチェックすると良いポイントがありますので、ペットホテルを選ぶ際の目安にしてください。

  • 施設自体は清潔か
  • 体に合った宿泊スペースを確保できるのか
  • 運動はどの程度してくれるのか
  • 熟練の訓練士はいるのか
  • 犬と施設のスタッフとの相性はいいか

この5つのポイントで飼い主さんが納得できるようだと、安心して預けることができます。

何もない時から、このようなホテルを探しておくことは、犬をストレスにさらさないためにも飼い主として必要なことかもしれません。

小型犬の場合は多くの運動量は必要ありませんが、それでも犬種によっては運動させてあげないとストレスを感じる犬もいます。

ただ、犬を運動させてくれるタイプのホテルだと、他の犬と触れ合う機会があります。

先ほどのように社会化も目的とした数日間預ける保育的な施設ではなくても、ペットホテルでお散歩などを行ってくれることもあります。

色々な犬が預けられているので、見てくれる訓練士もチェックしたいポイントになるんですね。

しつけの面を見てくれたり、迎えに行ったときにアドバイスを受けることもできます。

犬の留守番が24時間以上になるときは預けよう!でも触れましたが、ペットホテルでも犬同士で遊んだりじゃれたりすることは可能なのでプチ社会化はできますし、社会化ができている犬にとっては友達と遊べて楽しい時間になります。

少し自宅から遠かったとしても、ポイントをおさえた良いペットホテルを見つけておくことで、犬を預けることがいけないんじゃないかという罪悪感を持つ必要もありません。

短いお預けなどを利用して、納得できる相性の良いペットホテルを見つけておくのも愛犬のためかもしれません。

このようにペットホテルには色々な特徴があるので、あらかじめ犬に合うペットホテルを見つけておくと、急に犬を預けないといけないときに安心です。

先輩飼い主さん達の経験談集

犬と旅行

犬が一緒に行けない旅行はしないという飼い主さんも多いですが、法事や飼い主さんの入院など、どうしても犬を24時間以上一匹にしておくしかない状況だってあるかもしれません。

そんな時はどうしたらよいのか、先輩飼い主さん達の経験談を見てみましょう。

  • 犬だって飼い主が帰ってくるか来ないのかわからない状態では不安だと思います。うちでは「この様子だとしばらく帰ってこないぞ」と覚悟させる合図を教えておいています。
  • うちでは何もなくても、かかりつけの病院に併設されているペットホテルに1日預けたりしています。犬が何かの病気やケガで入院が必要となったときに病院に泊まるストレスが減るように普段から練習しておいたほうが良いかと思って。
  • うちは性格的にペットホテルに預けると不安になってしまうようなので、ペットシッターに頼んでいます。何度も頼んでいるうちにシッターさんとも仲良くなったようで、私も安心して留守ができるようになりました。
  • スマホでリモート操作ができる自動給餌装置を購入したので、24時間くらいのお留守番は問題ありませんでした。カメラで部屋の様子も見れるし声をかけることもできる装置だったので遠くにいても近くにいるような対応ができました。
  • 子犬の頃から留守番に慣れさせていたので一晩くらいならお家で留守番させていました。小さい音量でラジオをつけておいたり、お留守番の時しか遊べないおもちゃを与えたりと退屈させない工夫はしていました。
  • うちは実家が近くなので、朝に犬を預けて夕方迎えに行くといった保育園スタイルにしていました。実家では決して甘やかせずにできるだけそっとしておいてもらうようにしたので、わがままになることもなかったです。
  • 年に何度かどうしてもホテルに預ける必要があるため、ホテル選びを慎重にしました。ちょっと遠くても、しっかりした訓練士がいて、犬同士の触れ合いがあったり遊ぶ時間があったりと納得できるホテルを見つけておいたので安心でした。

みなさんのお話で多かったのは、普段から練習をさせているということでした。

ペットホテルを試してみたり、ペットシッターを頼んでみたり、実家や友人に頼んでみたりと、自分の愛犬に合う方法を普段から探して、実際に預けてみてどうなのか様子を見ていらっしゃいました。

飼い主さんがいつでも見れるのが理想だと思いますが、誰の力も借りたくないと思っているよりも、利用できる施設やサービスをうまく利用して愛犬にストレスをかけないことを心がけたほうが賢明です。

犬は体験したことで学び、状況判断もできる動物なので、どうしてもの時に安心して預けられる場所を確保しておくのは飼い主として大切なことでしょう。

ただ、やはり預けるにあたっては基本的なしつけができていないと預けられる選択肢が少なくなってしまうので要注意です。

しつけに少しでも不安がある場合は、正しい方法でしつけをし直してみてください。

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