エリちゃん
わんこ先生
この記事に書かれていること
犬を叱ると吠える・噛む理由
最近では「褒めてしつけをする」ことが良いという考え方が浸透してきています。
褒めてしつけをすることで、愛犬にも飼い主さんにも余計なストレスがかかることなく、スムーズにしつけが進んでいくことは間違いありません。
犬のしつけというのは人間社会で犬が快適に生きていけるためのルールを教えることです。
基本的に褒めてしつけをするんですが、もしも犬が教えたルールを破ってしまった時には、もちろんそれはいけない行動だということ、つまり「ダメ」ということを教えなければいけません。
「叱る」というのは、この「ダメ」を教えることです。
叱るというと、怒りが伴った状態を連想してしまいがちですが決してそうではなく、むしろ冷静さを保ちつつ「ルール違反をしているよ」と指摘することが叱るということです。
怒ってしまうと、どうしてもアドレナリンなどが分泌されるので、心拍数なども上がり冷静とは反対の興奮状態になってしまうんですね(´・ω・`)
人間社会で守るべきルールを破ってしまうと、それは犬にとって危険にさらしてしまう恐れがあります。
犬を守るためにも、叱ることは愛情の一つでもあるので、犬を叱ることは必要なことだと私は思います。
ただ、犬を叱るのは犬が人間社会のルールを守れなかったときということですから、まず犬にちゃんとしつけをして人間社会で守るべきルールを教えていることが前提となります。
叱ると吠える・噛む理由は
- 防御
- 興奮
これについては後ほどどういうことか詳しく解説をしますが、特に子犬の場合は防御よりも恐怖の気持ちから吠えたり噛んだりしてしまっているかもしれません。
叱ると吠えたり噛んだりという行動は、生後4か月くらいの子犬の頃から見られる行動です。
生後4か月の子犬だったらしつけもできないし、もう少し大きくなるまで待とうとお考えになる飼い主さんも多いですが…
生後4か月の子犬ならもうしつけは開始していないと遅いです。
しかも、間違った行動(吠える・噛む)は、できるだけ早く直しておかないと、繰り返されることで習慣になり、すぐに吠えたり噛んだりするようになります。
もちろん子犬に高度なトレーニングをすることは難しい部分はありますが、子犬でもできるしつけを始めて、基本的なルールを教えてあげないといけないんですね。
叱ると吠える理由を理解するために、叱られたときの犬の心境を少し見ていきましょう。
叱られたときの犬の心境
まず、飼い主さんが怖い顔をしている様子を見て、犬はまず不安になります。
どうして怖い顔をしているのか?なんで大きな声を出しているのか?いつもと違う雰囲気の飼い主さんに対して、犬は不安を感じ、今自分が置かれている状況に落ち着かなくなります。
よくこの状況の犬を見た時、しょんぼりして上目がちに飼い主さんを見つめることから、「叱られて反省してるのね」と思いがちですが、反省をしているのではなく不安を感じているのです。
犬の気持ちを人間目線で見てしまい誤解をしてしまいやすい部分ですが、犬は叱られても過去の行動と結び付けて考えることがないので、そもそも「反省」ということはできません。
この時犬が考えていることと言ったら、「早く飼い主さんの機嫌が直らないかな…」「とても居心地が悪いな」「これからどうなるのか不安でたまらないな‥」といったことでしょうか。
「ルールを教える=しつけをしている」ことができていなければ叱ることは何の意味もないと先ほど言いましたが、ルールを知らない犬に叱ったとしたら、この不安な気持ちが大きくなるだけです。
- 自分のことでいっぱいになり飼い主に注意を向けられない
- 必要以上に恐怖を感じたり興奮しやすい
- 吠える・噛む行動がエスカレートしやすい
成犬もそうですが、子犬でも、飼い主さんの行動を理解できずに混乱し、不安になり、反抗心も育ててしまうかもしれません。
ただここで、ルールが教えられている犬(しつけをされている犬)であれば、飼い主さんに叱られたときの心境が大きく違います。
「今どうすべきなんだろう?」「正しい行動は何だろう?」という事を考えるので、必要以上の不安を感じることなく怖がることもありませんし、飼い主さんの行動に混乱もしません。
そして、しつけを通して飼い主さんと信頼関係を築けていると、さらに「飼い主さんが喜ぶ行動をしたい」と考えられるようになります。
こうなると「ダメ」の効果が爆発的に上がりますので、いけないことを犬に伝えやすくなります。
犬の方も、訳のわからない不安を感じることなく、飼い主さんに不信感を抱くこともありません。
ちゃんとしつけをしておけば、お互いにストレスを最小限に抑えられるので、しつけはできるだけ早くから始めることが本当に大切なことです。
そしてその時に、愛犬に「飼い主さん大好き」と思われていることが最強です!
犬のしつけというのは、問題が出てから行うのではダメで、問題が出ないようにしつけの全体像を把握してから行うことが実は効率の良いしつけです。
というのも、しつけはトレーニングだけしていれば良いわけではなく、社会化についてや信頼県警の築き方やトレーニング時以外の接し方、遊び方など、たくさんの知識があって初めてうまく回っていくものです。
これから続く犬との関係を最高級に良いものにしたいとお考えであれば、下の記事をご覧いただきたいと思います。
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叱ると吠える・噛む理由を徹底解説
犬を叱ると吠える・噛む理由である「防御」と「興奮」についてもう少し詳しくご紹介したいと思います。
防御というのは、自分を守ろうとして吠えること
怖い顔をして大きな声を出している飼い主さんを見て
- 不安な気持ちが大きくなったから
- 嫌なことをされたことがあるから
- 攻撃的なものを感じたから
不安な気持ちが大きくなった
これは先ほどご紹介した、これから先どうなるのか心配になったり、怒っている飼い主さんの行動を理解できなくてただただ不安が増してしまった場合に考えられます。
犬はとても平和主義なので、自分が興奮した時もそうですが相手が興奮していることも抑えようとします。
これがカーミングシグナルですが、叱られている時の犬はこのカーミングシグナルを出していることが多いです。
犬がカーミングシグナルを出しているのに、飼い主さんが叱り続ける(これは冷静に見れていないのでもはや怒っているレベルです)と、犬はどんどん不安な気持ちが大きくなります。
または、飼い主さんの叱り方が正しくない・そもそもルールがちゃんと教えられていなかったなど、犬が何が悪かったのか理解ができなかった場合も、不安が大きくなりやすいです。
犬の不安な気持ちを大きくしてしまいやすいと、犬は自分を守るために吠える・噛むという自衛手段を学習します。
嫌なことをされたことがあるから
犬がしてはいけないことをしたらすぐ天罰方式を使って犬をびっくりさせていたり、防止のためのグッズを使われて嫌な思いをした経験があるなど、飼い主さんの間違った叱り方が原因になることもあります。
叩いたり、物を投げつけるなどの体罰は、嫌なことをされた筆頭にあげられます。
犬は嫌な経験は深く記憶に残りますので、また嫌なことをされるんじゃないかという恐怖を大きく感じることで、自分を守ろうとしやすくなります。
嫌なことをされるんじゃないかという恐怖にとりつかれると、悪かったことを理解しようとする精神状態ではもはやありませんので、パニックの一歩手前という状態になっている恐れもあります。
攻撃的なものを感じたから
叱られて吠える・噛む理由で最も多いというか、最初に感じることかもしれません。
それは、飼い主さんの叱り方が「叱る」ではなく「怒り」になってしまっていることで、飼い主さんから攻撃的なものを感じとって、警戒をしたり自衛をしなきゃと考えるケースです。
「攻撃」には、攻撃や防御をするというのは動物としてとても当たり前の反応です。
飼い主さんが冷静に叱るのではなく、怒りのボルテージが上がってしまって攻撃モードに入っていると犬が感知してしまうと、犬も攻撃モードもしくは防御モードに入ります。
これは、怒りは抑えようとしているイライラ状態でも軽い攻撃モードに入っていると取られることもあります。
どうやら、「怒り」には、アドレナリンなどの怒りに必要なホルモンがあり、普段よりもその放出量が増えることで、飼い主さんのにおいに変化があり、それを嗅ぎ分けられる可能性があるそうです。
「攻撃的なにおい」のようなものを感じとって、自分を守ろうという反応を本能レベルでしてしまうのかもしれません。
興奮して吠える
家庭内で不和があったり、飼い主さんがよく怒っているなど、人が怒っていることをよく見ている犬は、怒っている顔を見慣れてしまう可能性があります。
自分が叱られていることを全く理解できずに、飼い主さんも吠えているんだと勘違いして、一緒に吠えているうちに興奮してしまうというパターンがあります。
もしくは、よく叱られていたり、長い時間叱られて緊張状態が長いなど、強いストレスを感じている場合は、それを発散しようとして吠えてしまいます。
ストレスを発散したい・気持ちをリセットしたいと感じた犬は、ワンワン吠えたり、走り回ったりすることがあります。
また、叱るよりも怒る気持ちが強い場合などは、怒りといった人間側の負のエネルギーが伝染して、犬も興奮してしまいやすくなります。
エリちゃん
わんこ先生
叱ると吠える・噛む時のしつけ方
最初にお話しておきたいのが、しつけは大型犬だからちゃんとしつけをして小型犬は甘くしても良いということはありません。
確かに、大型犬の方が体も力も大きいので問題が大きくなりやすいので、大型犬を買う飼い主さんのしつけに対する意識は高くなる傾向にあります。
日本は小型犬の方が飼われるケースが多いですが、残念ながら大型犬に比べて小型犬を飼われている飼い主さんのしつけの意識が低めな傾向にあります。
でも本当は、小型犬の方が気が強かったり、極度の臆病だったリ、マイペースだったりわがままだったリというケースが見受けられ、曲者が多いんですね(;^ω^)
だから、小型犬の方がしっかりと正しいしつけ方法でしつけてあげないといけないと言えるんですが…
ご近所をお散歩している小型犬の様子を見ていると、しつけの甘い子が多いように感じます。
叱ると吠える犬のしつけ方は、まずは守るべきルールと正しい行動を教えてあげるところが一番重要です。
それには正しいしつけの方法で、基本的なトレーニングができるようにしていってください。
愛犬をコマンドでコントロールできるようにするのは飼い主としての責任とも言えます。
おすわり、待て、来い、フセ、ヨシなどのコマンドがいつでもできるようにトレーニングをしていきましょう。
できる時とできないときがある、おやつがないとできないというのは、出来ているうちに入りません(^^;)
基本的なトレーニングができるようにするためには、犬のことを正しく理解したり、愛犬に大好きと思われて信頼関係が築けていないと難しくなります。
しつけというのはトレーニングをしていれば良いわけではないというのは、こういうところです。
現在は叱ると吠えたり噛もうとしたりしてくると思います。
でも、犬の行動ばかりを直そうとするのではなく、私たち飼い主側も行動や考え方を変える必要があります。
あとで叱り方についてもご紹介しますが、
- 正しい叱り方ができているか?
- 愛犬の性格を把握できているか?
- 愛犬と信頼関係を築けているか?
- 愛犬に好かれているか?
- 叱らなくて良い状況に誘導できているか?
- 愛犬にわかりやすいトレーニングができているか?
- ちゃんとルールが伝わっているか?
- 愛犬が分かるように褒められているか?
先ほどお勧めさせていただいた記事のしつけ方法は、犬を理解することはもちろんしつけを総合的にわかりますし、信頼関係を築きやすいトレーニングですので、しつけに不安がある方には本当におすすめです。
例えば、愛犬の性格についてですが、臆病な性格や逆に気が強い性格の犬に強く叱ると逆効果になってしまう場合があります。
臆病だと先ほどご紹介した不安が恐怖になってしまう可能性が高まりますし、気が強いと飼い主さんに反発をして攻撃的になってしまうからです。
反省ができない犬に対して、叱って教えようというのは無理があるということは覚えておいていただきたいポイントかなと思います。
犬は、気持ちが良かった・嬉しかったと感じた行動は繰り返そうとします。
叱ってしつけをするのではなく、褒めてしつけをしましょうと言われているのは、この習性を利用することで、犬のモチベーションも上がりますし、お互いにストレスなくルールを教えられるからなんですね。
今のところは、叱ったら吠えてくる犬をまた叱るのではなく、一時的にスルーしてコマンドに従えるトレーニングを頑張っていきましょう。
正しい叱り方と悪い叱り方とは?
犬を叱るというのは、飼い主さんの感情のままに怒りをあらわにすることではないことはもうお分かりいただけていると思います。
そこでまず悪い叱り方の例をご紹介すると
- ヒステリックに怒鳴る
- 犬の名前を呼んで叱る
- 自信を持って徹底できない
- 叱り過ぎる
- 失敗したまま終わらせる
- 時間がたったことを叱る
ヒステリックに怒鳴るのはお分かりになると思いますが、犬の名前を呼んでしまうというのは、名前にネガティブなイメージをつけてしまうと、名前を呼んでも来ないようになる恐れがあるからです。
また、飼い主さんのことをよく観察している犬にとって、自信が無さそうに指示をしていたり、迷いがある態度をしていることはすぐに身抜いて、不安になり混乱を招いてしまいます。
飼い主さんへの不信感にも繋がることなので、自信を持ってしつけをする、行動を徹底することを常に意識しておいていただきたいと思います。
叱り過ぎる・失敗したまま終わらせるというのも、犬に自信を失わせてしまう原因になります。
犬がしてしまったルール違反を指摘するのが叱るという行為なので、正しい行動を教えて、正しい行動ができたことを褒めて終わらせるようにしてください。
「叱る」と、「正しい行動を実行させる」はセットです。
それでは悪い叱り方を把握したうえで、今度は正しい叱り方を見ていきたいと思います。
正しい叱り方とは
- 冷静に観察できる状態を維持する
- その場で叱る・タイミングを逃さない
- 短く・犬にわかりやすい言葉を選ぶ
- 叱るときと叱らない時を作らない
冷静に観察できる状態を維持する
叱る強さを判断するうえで、冷静に観察できなければ強さを間違えてしまいます。
叱る強さというのは、強すぎても弱すぎても効果が低くなるものです。
冷静に愛犬を観察して、犬が出しているボディランゲージを読みとり、強さを判断していってください。
犬が叱られたと理解している時のしぐさですが
- 背中を丸めて座る
- 上目使い、または目を合わせようとしない
- 耳が後ろに垂れ気味
- わざとゆっくり動く
- 尻尾をゆっくり振る
- フセをする
- 鼻をなめる
これらは犬が緊張した時や不安に感じている時の行うしぐさ(カーミングシグナル)です。
1つかもしれませんし、複数個のしぐさが見られるかもしれません。
犬の様子から適切な叱る強さを判断していってください。
その場で叱る・タイミングを逃さない
犬を叱るときは、叱るタイミングが最も重要で難しい部分です。
言葉で説明ができない犬に対しては、いけない行動をしているときやその直後に「その行動はいけない」ことを伝えるしかありません。
いけない行動をした直後、もしくはしようとする段階をとらえて叱るようにしてください。
いけない行動をしてから3秒たってしまったらもう遅いです。その時はできるだけ飼い主さんは気づかなかったふりをするか、無言で片づけをしてください。
叱った後は正しい行動を教えることもお忘れなく。
短く・犬にわかりやすい言葉を選ぶ
犬に伝わりやすい言葉であり、とっさに言える言葉を禁止用語として決めておきます。
よく使われている言葉は「ノー」「ダメ」「イケナイ」などですが、できるだけ一つの言葉に決めたほうが犬の混乱が避けられます。
ご存知でしたか?犬は人間の子音の部分はあまり聞きとれていないんだそうです。
例えば、「ご飯だよ」に反応する犬に、「おわんだよ」といっても反応することが多いです。
ですから、「ロー」ちゃんというお名前の犬に「ノー」という禁止用語を使ったり、「マメ」ちゃんというお名前の犬に「ダメ」という禁止用語を使うと、名前と同じに聞こえる危険があります。
叱るときと叱らない時を作らない
同じ行動をしているのに、叱られるときがあったり、叱られずに済むことがあったりしては犬が混乱してしまいます。
ルール違反を教える正しい叱り方は、犬を混乱させないで、失敗の体験を減らすことが重要です。
犬は繰り返すことで学習をしますので、してはいけないことはできるだけ早く直してあげるようにすると良いです。
頻発してしまう行動には、面倒でも毎回見逃さないようにして叱り、正しい行動を教えていきましょう。
いけない行動の前段階がわかっていたら、その前段階から注意を向けておき、その行動をしそうになったら禁止できるようだとさらに良いです。
禁止用語を教える時のコツ
しつけが進んでいくと、叱らなくても禁止用語を口にしただけでいけないことだと判断できるようになります。
ただ、まだ最初の頃は禁止用語と「いけないこと」が結びついていないので、飼い主さんが何を伝えたいのかわからないんですね。
たいていの場合は、飼い主さんの迫力と怖い顔などから、異変を感じる程度だと思います。たぶん頭の中は「?」だらけでしょう。
でもここで、飼い主さんのことが大好きな犬だったとしたら、飼い主さんの態度が変わってしまったことを悲しく思う気持ちが強いので、飼い主さんの態度に敏感になります。
飼い主さんのことが大好きであれば、飼い主さんに喜んでもらいたいと思うので、正しい行動をとりたいと思いますし、飼い主さんに指示してもらうことを待つようになります。
お散歩で、飼い主さんの横にピッタリついて歩きながら、飼い主さんの顔を時々見上げ、速度を合わせている犬がたまにいますが、本当に飼い主さんのことが大好きなんだなーと思います。
何を教えるにも、犬に大好きだと思われているのは最強な状態なので、ぜひ犬からは好かれていてください。
そして、まずは飼い主と犬の信頼関係を構築することが大切なので、できやすいしつけから教えて、たくさん褒め、自信をつけさせてあげるようにしましょう。
犬に伝わりやすい声については、叱るときはできるだけ低めの方が叱られていると感じとりやすいです。
というのも、母犬が子犬を叱る時は低い声で唸りますよね?イメージとしてはその時の声です。
女性は元々が高めの声なので、低い声を出すのが難しいかもしれませんが、高い声で叱ってしまうと叱られたと感じられなくて、かまってもらったと勘違いさせてしまう恐れがあります。
できるだけ、低い声で迫力を出すように心がけてもらうと、叱られていると伝わりやすいので頑張りましょう。
犬はよく飼い主さんを観察していますが、飼い主さんも愛犬に注目し観察するようにしてください。
こちらは教えているんだからできるだろうという気持ちになってしまうと思いますが、犬に正しくわかりやすく伝えられていないかもしれません。
自分が教えていることがどれくらい理解できているのか?ちゃんと伝わっているのか?など、愛犬を観察しておくことで、愛犬を理解する力がついてきます。
あと、禁止用語であることを教える時に、手などでジェスチャーをつけることもおすすめです。
言葉だけだと犬が理解しにくいですが、いつも同じジェスチャーをつけると視覚的にも伝わるので、犬が勘違いすることを避けられます。
できるだけ犬に間違いなく伝わる方法を意識することがポイントになるので、コマンドごとにわかりやすいジェスチャーを考えておき、必ずコマンドを言うときに同じしぐさをするようにしてもらうと良いです。
さらに飼い主さんの態度は毅然としていることも大切です。
毅然という言葉をgooの国語辞書で調べると
意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま。
と出てきます。
まさにこれで、先ほど触れましたが、自信がなさげな様子をしていると、犬は混乱もしますし不安になってしまいます。
毅然とした態度というのは、別に犬に対して威張るとか、厳しくするというのではなく、自信を持って教えるということなので、犬にとって安心感を与えられます。
飼い主さんは頼れる存在だと認識してもらうためにも、どっしりとかまえて自信を持ち毅然とした態度で接するように心がけ、犬に安心だと思わせるようにしてもらうと、しつけの進みが早くなります。
禁止用語を犬が理解し始めると、犬の態度が変わってきます。
禁止用語を教える最大のコツにもなりますが、犬が禁止用語の後に「停止した」「アイコンタクトをしてきた」など、少しでも飼い主からの要求に応えようとしたそぶりがあったらたくさん褒めてください。
「その行動は良いこと」と教えられるのはこの時です。
犬に伝わるよう、犬がわかりやすいようにしっかり褒めるのがポイントです。
- 犬に大好きと思われているのが最強
- できるシツケから教える
- 声は低め
- 愛犬を理解する力をつける
- ジェスチャーもつけるとなお良し
- 態度は毅然と
- 褒めることも忘れない
犬が叱ると吠える・噛む~最後に
最後までお読みいただいてありがとうございました。
犬を叱ったときの吠えたり噛んだりして来たら、叱ったことに反抗しているようにも見えてしまいますが、そうではないことがお分かりいただけたと思います。
どうしても人間の考え方で犬の気持ちを推しはかってしまう部分が多いと思いますが、犬の気持ちはもっとシンプルです。
そして、飼い主さんの行動を理解しようとしますし、飼い主さんの行動ですぐに不安にもなります。
愛犬をできるだけ不安にさせずに、いつでも安心していられるようにすることが「犬のしつけ」ですので、犬の行動を変えようと考える前に、飼い主さんの行動も見直してみることも必要かもしれません。
特にまだ子犬であったり、しつけの全体像をいまいち意識できていない場合は、逆にチャンスかもしれません。
できるだけ、最初から正しいしつけの方法で実践していただくことが、しつけのスピードアップになり、愛犬との信頼関係が築きやすくなるので、正しいしつけの方法を知っていただきたいと思います。
犬は例え成犬になってからでも正しいしつけを実践しつつ、正しく接してあげられれば十分変わることができます。
あなたが思い描く楽しい犬との生活を送るためにも、正しいしつけを行っていただけたらと思います。
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